MsysNet Q4

計器ブロック拡張形PIDブロック(形式:22)でLOCALからCAS、そしてLOCALの切り換えを行います。LOCALからCASへ切り換えたあとは設定値が変化しますので、当然MVはPID演算の結果に従って変化します。その状態で、LOCALからCASへの切り換えを行うとバンプレス処理によってMV出力は連続的に変化して行くきます。このとき、バンプレスでなく、MV出力はLOCALからCASへの切換え時の値に戻るようにしたいのですが、どのようにしたらいいのでしょうか?
<A>
LOCALからCASへ切り換わるときのMV値を記憶しておき、CASからLOCALへ切り換えるときに、外部帰還端子から記憶したMV値を入力するようにします。 以下に計器ブロックの使い方の例と、その設定例を示します。
<計器ブロック接続図の例>
<設定例>
<設定のポイントと解説>
Group00(システム共通テーブル)
制御周期=0.5秒
Group02(形式22:拡張PID)
外部接続端子にGroup32の出力を結線。
Group31(形式66:むだ時間演算)
LOCALからCASへの切換え時のMVを記憶するとき、1周期(0.5秒)前のデータを入れる必要があります。
その理由は、現在の周期のMVですと、すでにCASに切り換わっていますので、PID演算の結果のMVが記憶されてしまいます。
Group32(形式83:アナログメモリ)
LOCALからCAS切換え時のMVを記憶するためのブロックです。Group31の出力を接続しておき、LOCALからCAS切り換わったとき、シーケンサ(Gropu81)でリセットスイッチをONにして、1周期(0.5秒)前のMVを記憶します。
Group81(形式95:シーケンサ)
LOCALからCASへの切換え時、アナログメモリのリセットスイッチを1周期だけON(ショット出力)します。
CASからLOCALへの切換え時、拡張形PID(Group02)の外部帰還スイッチを1周期だけON(ショット出力)にします。
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