MsysNet Q24

テレメータの監視装置として、エムシスネットシステムの監視操作ソフト(形式:SFDN)を使っています。NTT回線が断線したり、機器故障等で異常になった場合、瞬時値はホールドしてしまいます。そのままだと、パソコンの画面上では貯水タンクの水位信号の場合、水がないのに、あるかの様に見えてしまいます。
これを解決するため、水位信号などの瞬時値は回線が繋がっていない場合、マイナス値(実在しない値)を表示させて、回線がダウンしている事が判る様にしたい。その様な事は可能ですか。
<A>
テレメータの回線異常で、通信が出来ていない場合、親局側で受信した最後のデータがモデムインターフェース(形式:SMDM)の機器間伝送端子(AO送信端子)に残っています。
モデムインタフェース(形式:SMDM)の内部にパラメータ設定ブロックを登録し、登録しているAO送信端子のブロックのグループのITEM21、22のデータを書き換えれば、通信再開まで、パラメータ設定ブロックで設定された値が記録されます。パラメータ設定ブロックにはあり得ない値(水位、流量等の瞬時値としては-15%)を書き込み、パラメータ設定の設定信号ビットを回線警報信号を使ってシーケンサのワンショット信号で書き換える事で実現可能です。
なお、テレメータの断線警報検出方法については、エムシスネットクラブニュースNo.2及びFAQ18で紹介しております。
<設定例>
【G11】 |
|
【G30】 |
|
AO送信端子 |
|
パラメータ設定 |
|
I21 |
信号1 |
|
I11 |
1121 |
I22 |
信号2 |
←−−−−−−−−−− |
I12 |
1122 |
|
|
|
I14 |
-115.00 |
|
|
|
I15 |
-115.00 |
【G81】
シーケンサ
− ‖−−−−−【SH】−
異常信号 3001 |
注:伝送端子が余っている場合(機器間伝送端子が8個以内)、AO送信端子を追加し、入力選択と定数選択を使えば、上記と同様の処理が行えます。こちらの方法は、下記のように実現でき
ます。
<設定例>
【G30】
定数選択
I11 -115.00 |
【G31】
入力選択
I11 1121
I12 3021 |
【G12】他カード/パソコンはこの送信端子から受信
AO送信端子
I18 3121 |
【G81】
シーケンサ
− ‖−−−−−【OT】−
異常信号 3101 |
|