2000年2月号 | ||||||||||||||
計装豆知識CC-Link | ||||||||||||||
“CC-Link”とは、三菱電機(株)が1996年から提唱している同社のPLC(MELSECシーケンサ)を中心とした、新しいオープンなフィールドネットワークControl & Communication Linkの略称です。
●ワードデータの伝送、メッセージ伝送が可能 接点信号のようなビットデータだけでなく温度データのようなアナログ信号をワードデータとして扱う機器との接続が可能です。 ●最長1200mの総延長距離を実現 (伝送速度 156kbps) ●バス形ネットワークにより、システム構成が容易
ネットワークの物理層はRS-485準拠であり、データフレームはHDLC準拠です。通 信ネットワークにはマスタ局が必要で、通常はPLCがマスタとなります。子局は最大64台接続できます。マスタ局はネットワークに接続される子局の種類やそのアドレス情報を貯え、ネットワーク全体を管理します。伝送制御は、マスタ局から子局への一斉放送と個別 問合わせにより行っています。
エム・システム技研には、CC-Link対応の製品としてマルチアナログ伝送器(形式:M2BC)があります(図1)。 1999年12月7日現在、エム・システム技研を含め国内外120社を超える機器メーカーがパートナーメーカー会員となり、CC-Link対応機器としてサーボ・ドライブ、温度調節計、LED表示器、タッチパネル表示器、バーコード・リーダ、伝送装置、ロボット・コントローラ、センサ、信号変換器、電磁弁、流量 計など、豊富な種類の製品を発表しています。
最近、三菱電機(株)からDOS/VパソコンのPCIバス・スロットに対応するCC-Link用インタフェース・ボードが発表されています。このボードを組み込んだパソコンとCC-Link対応機器を組み合わせることにより、PLCを使用しない制御システムの構成も可能になりました。今後CC-Linkの応用範囲はさらに広がると予想されます。
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