2003年6月号 | |||||||
計装豆知識DoPa | |||||||
「DoPa」は、NTT DoCoMoが提供している、パケット通信方式
注1)を使用するモバイルデータ通信サービスです。 DoPaを利用すれば、各種の携帯端末やI/O装置を無線方式でLANやインターネット網に接続することが可能であり、データ通信やメールなどの情報サービスに広く応用されています 注2)。
DoPaで利用できる基本的なサービス形態としては、携帯電話とパケット通信の両方が使用できる「デュアルサービス」契約とパケット通信だけ使用できる「シングルサービス」契約の2種類があり、いずれかを選択します。デュアルサービスを利用するためには、DoPa用の携帯電話機またはPCスロットカード形の端末を使用します。シングルサービス用に対しては、現場の装置にも組み込みが可能な、専用の小形筐体形端末も販売されています(商品名:モバイルアーク、図2参照)。シングルサービスは、工業用のテレメータや駐車場の遠隔無人監視・課金システム、自動販売機、セキュリティシステムなど業務用としても幅広く利用されています。
http://www.nttdocomo.co.jp/ ■ 注1)情報をパケット(小包)に分割し、それぞれのパケットに宛先や制御情報といったヘッダをつけて通信する方式です。複数のユーザーが共通の回線に相乗りして通信できるため、回線利用効率が高く、通信コストを低く抑えることができます。 注2)iモードもパケット通信を利用していますが、システムとしてはまったく別のサービスとして存在します。iモードは携帯端末単体で利用することを前提としています。これに対し、DoPaはLANやPCなど外部の機器と組み合わせて利用するサービスです。 注3)DoPa網でインターネット接続やメールサービスを利用する場合は、DoPa対応が可能なISP(インターネットサービスプロバイダ)と契約する必要があります。 【(株)エム・システム技研 商品統括部】
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