プログラミングユニットを使おう(5)

 今回は、『今月のフォーカス』に掲載している“セルシン変換器”(形式:□JS)を対象としたプログラミングユニット(以下、PU-2とします)の使い方を紹介します。セルシン変換器はセルシン発信器からの交流信号を入力とし、その回転角度に比例した直流電圧または電流信号を出力する変換器です。今回は下図のようにゲート開度をモニタしている設備に遠方監視するためのテレメータを増設する場合を例に、プログラミングユニットの操作方法を紹介します。

 セルシン発信器の出力は特殊な交流電圧信号であるため、テレメータに直接入力することはできません。そこで、セルシン変換器を使って直流信号に変換して入力する訳ですが、ここで1つ問題があります。それは、ゲートの直線変位をレバーを使ってセルシン発信器に伝えるときの直線変位と回転角度との関係が下図のようにリニアでないということです。

しかし、心配いりません。セルシン変換器にはソフトリニアライズ機能があるため、簡単にリニアにすることができます。それでは、ゼロ・スパンの設定、リニアライズ、ゼロ調整の方法について順番に説明しましょう。

準  備

 毎回書いていますが、PU-2を変換器に接続する前に、必ず変換器の電源をONにしてください。また、変換器の電源を切るときは、必ず先にPU-2を変換器からはずしてください。

変換器の設定内容を見る

 まず、現在設定されている内容を見てみましょう。変換器の電源を入れた後、PU-2と変換器を専用ケーブルで接続すると、表示器に下のような初期画面が表示されます。

ここで、GROUP 0 1 ITEM 1 5とキーインします。

すると上のように表示され、ANGRNG(アングルレンジ)、すなわち回転角度の入力スパンがこのとき270度であることがわかります。続いてITEM 1 4とキーインします。

すると上のように表示され、ANGOFS(アングルオフセット)、すなわち回転角度の入力オフセットが0度であることがわかります。これは、セルシン発信器の機械的なゼロの位置と測定範囲のゼロの位置がずれているときに使用しますが、JSのゼロ調整範囲は360度となっているため、とくにオフセットを設定する必要はありません。これもJSの大きな特長となっています。

入力レンジを変えてみる

 それでは、入力レンジを180度に変えてみましょう。設定値などデータを変更するときはメンテナンススイッチをプログラムモードに変更しなければい

     
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