テレカプラ・ミニのシステム構築から動作まで
データ収集・警報伝送ユニット22T


(株)エム・システム技研 開発部 主任技師

 はじめに

 日本では1890年に電話サービスが始まりましたが、1973年の公衆電話網の開放まで通信ネットワークには電話局から支給された電話機しか接続を許されませんでした。その後1985年の「通信の自由化」によって通信ネットワークは完全に開放され、ユーザーは自由に端末を接続できるようになりました。その結果現在ファクシミリの普及率において日本は世界のトップに位置し、パソコン通信が一部のマニアだけではなく、広く一般に利用され始めています。
 今や電話回線を用いた情報通信は限られた専門家が特権的に用いるものではなく、あらゆる人々が日常的に使用できる道具になりました。
このような通信ネットワークの自由化に伴い、電話回線を利用して遠隔地の監視や制御を行うことを目的として、このたび開発された“テレカプラ・ミニ(形式:22T)”をご紹介いたします。

 1.テレカプラ・ミニの概要

 広範囲に散在している設備を人手をかけずに運用するには、設備の稼働状況を把握するために遠隔監視が必要です。また、設備に不具合が発生した場合に速やかに処置できる体制をつくることも重要です。
 テレカプラ・ミニを遠隔地の設備に付属設置することにより、設備の稼働状況の監視と異常の検出が大がかりな設備を用いることなく可能になります。テレカプラ・ミニはアナログ入力や接点入力などを常時監視し、入力に異常が発生すれば電話回線を通じて遠く離れた場所へ異常発生を知らせます。また、全国あらゆる所から、テレカプラ・ミニへ電話をかけることにより設備の稼働状況についての情報を入手できます。
 なお、『MS TODAY』創刊号

     

 

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