カプラ・ミニと通話用電話機は同時には回線を使用できません。

 (2)監視側に必要な機器

監視側には以下に説明する機器を準備します(図3 監視側の機器構成参照)。

 I.パソコンとCRT

 テレカプラ・ミニとの情報のやりとりはすべてパソコンで行います。パソコンにはテレカプラ・ミニと通信を行うプログラムを準備しておきます。このプログラムはユーザーニーズに応じて作成する必要があるため、ソフトハウスなどに依頼するのもよいでしょう。
パソコンとしては、後述する電話回線用モデムを接続するため、RS-232-C規格(*1)に準拠したシリアル通信インタフェース(*2)を備えている必要があります。

 II.電話回線用モデム

 パソコンは直接電話回線に接続できません。電話回線を通じてテレカプラ・ミニと通信するために電話回線用モデムが必要です。パソコン通信の普及に伴い、いろいろなモデムが容易に入手できるようになりました。
 テレカプラ・ミニと接続できるモデムは通信速度(*3)が1200bps以上であることが最低条件です。また、テレカプラ・ミニはMNP(*4)に非対応ですが、ご使用のモデムがMNP対応の場合でも問題ありません。
















     







用語説明

[*1]RS-232-C規格:アメリカ電子工業会(EIA)が定めたDTE(Data Terminal Equipment データ端末装置。パソコンと考えてよいでしょう)とDCE(Data Circuit Terminating Equipment データ通信装置。モデムと考えてよいでしょう)との接続条件規格です。信号線の電気的仕様、信号線の種類や機能、機械的特性など全7章で構成されています。この規格に準拠したものにJIS規格JIS X5101-1982があります。

[*2]シリアル通信インタフェース:コンピュータ周辺装置間を結合するため直列伝送(通常RS-232-Cを指すことが多い)を行う通信チャンネルとのそれに付随する制御回路。

[*3]通信速度:データ通信における伝送の速さのことです。単位としてはボー(baud)またはビット/秒(bps)を用います。通常baudは搬送波の変調速度を表し、bpsは1秒当たりに転送できるビット数を表します。

[*4]MNP(Microcom Networking Protocol):米国マイクロコム社が開発したモデム間データ通信方式です。モデム間で自動的にエラー訂正やデータ圧縮を行います。
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