『MS TODAY』創刊にあたって

宮道 繁
みやみち しげる
(株)エム・システム技研 取締役社長


 半導体技術のビッグバンにも例えたくなるような急激な発展は、計装業界の草分けの頃に夢のように思っていた機能の計装機器を、続々と現実のものにしています。
 高度な機能が握りこぶし大のユニットの中に収納できるようになった今、計装機器のコンポーネント化を目指して活動してきたエム・システム技研にとって、ユーザー各位の声援は何にも替え難く、ついに毎月2万台の各種ユニットを出荷するまでになりました。
 このご恩顧にお応えするためにも計装システムはもちろんのこと、その周辺のFAや情報収集監視のシステムを構築するのに不可欠な、便利で値頃のシステムコンポーネントの開発・生産を進めて参ります。
 さて、今までにない新しいイメージの新製品は、ユーザーの皆様に詳しくご理解いただくまでは積極的なご採用をいただくことにはならないのが現実です。そのためにエム・システム技研は目いっぱいの雑誌広告と展示会、説明会、プロダクトフェアなどを通じましてPR努力をして参りましたが、1年間に200機種もの新製品を発売するまでになった今では、従来通りのPRでは間に合わなくなってきました。新しいイメージの便利な新製品を一刻も早く皆様のご利用に供するために『MS TODAY』誌を月刊を目標にお届けし、その中にエム・システム技研の新製品への思い入れを表現して参りたいと存じます。
 サブミクロンのLSI技術は1チップの中に巨大な世界を封じ込めることに成功するに至り、電卓に始まった全機能の1チップ化はラジオ、テレビ、パソコンまでも支配し、コンピュータのダウンサイジングに拍車をかけ、そのために業界の勢力地図が大きく変わろうとしています。このことはコンピュータ業界のみに留まらず、計装業界にも同様な変動を起こさないとも限らない模様と思われます。
 次の世界はどうなるのか、これは私たちを巻き込んだ業界の未来に係わることで、誠に興味深いものがあります。
 ラッキーなことに、エム・システム技研は開発主導のオリジナル商品で未来を拓くメーカーとして活動しております。次世代のシステムを実現するために最も近い位置にいるはずであり、その情報の発信基地になれたらどんなに素晴らしいものかと考えます。行くべき方向は経済合理的な世界に決まっているのです。問題はそのための思考過程と言えるでしょう。
 エム・システム技研はすぐにお役に立つ通信技術で近未来に挑戦して参ります。
 ぜひ、皆様のご声援をお願い申しあげます。

     

宮道 繁




























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