て常時稼働し、センターに掛かってくる個人(クライアント)からの電話による通信処理を担当します。そこには大容量のハードディスクがあり、個人ごとのメールボックス、掲示板、フリーソフトウェア<注1>などが登録されています。
 全くしゃべることなく通信メッセージを送れるため、パソコン通信では通信内容を他人に聞かれたり、見られたりすることはありません。この点は長所でもあり、また短所ともなりますが、いずれにせよファクシミリや電話による情報交換とは異なる新たな通信手段を社会に提供しています。パソコン通信が普及している背景として、電話回線を利用したデータ通信技術の進歩、とくにモデムとマイコンを使用した低コストなシリアル通信手段が普及してきたことがあげられます。
 このような通信技術の進歩は、21世紀に向けてますます加速しているように思われます。そして、当然ながら計装の世界に対してもフィールドバスの出現という形でインパクトを与えています。このような通信技術の変革の影響を受け、計装の分野での信号伝送がフィールドバスの時代に向かえば、現場計器のインテリジェント化が促進されます。
今まで計器室内の制御装置が実行していたデータ収集や制御などの機能は、マイコンおよび通信インタフェースを新たに組み込んだ現場計器が受けもつ機能へと変化します。従来、センサと発信器はプロセス量をアナログ信号に変えるだけの機能をもっていましたが、スマート化され、データ収集、データ処理などの機能を併せもつようになります。さらに、その後処理工程であるA/D変換も現場計器内で実行され、さまざまな信号がデジタル通信により計器室に送られるようになります。
 プロセス信号に対する警報検出機能も現場計器側に含められ、その結果が通信により計器室内に置かれたCRTなどの監視装置に送られることも考えられます。なお、フィールドバスとしては既存のケーブルが使えることを条件として規格化が検討されています。フィールドバスについての詳細な紹介は

     



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