別の機会に譲ります。
 今回紹介するテレカプラ・ミニ(形式:22T)は、このような背景の下に、フィールドバスで代表される現場でのデジタル通信時代を意識して開発した新製品です(図2)。

 2.テレカプラ・ミニの概要

 広範囲に散在している設備をあまり人手をかけずに効率的に運用するには設備状況の遠隔監視が必要になります。また、異常が発生した場合に速やかに処理がとれることも重要です。しかも、計装設備改善のために大がかりな設備投資ができないケースとして次のような例をあげることができます。
 I.配水施設では多数のポンプが使用されていて、配水池の水位の監視やポンプの吐出圧の監視が必要です。
 II.LPガス圧送設備では、種々の配管接続点での圧力の監視が必要です。
 III.ボイラーメーカーがユーザーに納入したボイラーの保守を受けもっている場合、保守要員を迅速に現場へ派遣するため、異常状態を早く知る必要があります。
 このような場合、遠隔地の設備にテレカプラ・ミニを設置することにより、設備の状況監視や警報の検出が、大がかりな計装設備を使用することなく可能です。テレカプラ・ミニはプロセス入力を常時監視し、公衆電話回線を使って信号を伝送することにより、遠く離れた場所で電話回線につながっているコンピュータに設備の状況を通報できます。また、警報発生時には、テレカプラ・ミニからコンピュータに警報状態を知らせることもできます。テレカプラ・ミニを使用したシステム構成例を図3に示します。

 3.テレカプラ・ミニの基本機能

 (1)プロセス入出力処理

 入力に関しては、アナログ入力、接点入力、トリガ入力を受け取り、常時監視できます。出力としては接点出力があり、遠隔地からの電話回線を使い出力ステータスを操作できます。

 (2)警報機能

 アナログ警報:アナログ入力に対しては、4点の警報レベルを上限・上上限・下限・下下限警報として設定できます。警報発生時には、電話回線でつながっている遠隔地のコンピュータに警報状況を通報します。
 ステータス警報:各接点入力に対して正常なオン・オフ状態を

     


<注1>フリーソフトウェア
 パソコン通信を利用する人が、個人的に使えるよう無償で公開されたソフトウェア
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