ムは経済性に優れ、他のシステムに比べ格段に高いコストパフォーマンスをもっています。また、CPUによって動作するPCは、上記バッチプロセス計装の要求に対応できる機能・性能を十分もっています。とくに、シーケンス制御が主体であるバッチプロセス計装において、中心制御機器として、PCを採用することはごく自然であり、すでに多くの実績があります。一方、現在のパソコンに対しては、操業用およびバッチ処理(銘柄管理など)専用のパソコンソフトウェアを付加することによって、小規模計装用マンマシンインタフェースとして、DCSのオペレータステーションに代替できる機能をもたせることが可能です。
 なお、パソコンとPCを組み合わせた計装システムがさらに普及し、定着するには、種々のアナログ信号をフィールドからPCへ取り込むための、またアナログ信号(操作信号など)をPCからフィールド側へ出力するためのインタフェース(変換器)ならびに信号伝送方式の充実と経済性の確保が必要です。

 2.25・UNITの概要

 (株)エム・システム技研が最近発表したフィールドネット形変換器25・UNIT、28・UNITは、主要PCメーカー各社がそれぞれ提供している各種のPC信号伝送用フィールドネットワークを使ってフィールドとPCの間でアナログ信号のやりとりをするためのインタフェースです。従来のアナログ信号伝送システムに比べて、配線コストを大幅に節減できると共に、システムの拡張にフレキシブルに対応できます(文献2、3)。
 また、マルチループ用 25・UNITは、1台の通信ユニットに複数の変換器を受け持たせることによって、シングルループ用 28・UNITに比較し、一層の経済性を実現した製品です。
 図2に、25・UNITの外観を示します。通信ユニット(形式:25C□)は、フィールドとの間で信号を授受するための信号変換器を最大16台まで収納できるラックをもっています。また、これらの信号をまとめてPCに結合するためのA/D変換器・D/A変換器、ならびに各社PC信号伝送用フィールドネットワークとの間で信号を授受するためのインタフェース回路から構成されています。また、このラックに収納する変換器としては、次にあげるように多数の機種を揃えています。
 (1)直流入力変換器 25VS
 (2)直流出力変換器 25YS
 (3)再発信出力変換器 25NS
   (フィールドからの入力信号を各種直流電圧電流信号に変換し、フィールドへ再発信する)
 (4)カップル変換器 25TS
 (5)測温抵抗体変換器 25RS
 (6)ポテンショメータ変換器 25MS




































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