おわりに

 フィールドネット形変換器25・UNIT、28・UNIT開発の目的は、PCとフィールドとの間のアナログ信号のやり取りを容易にすることによって、PCをシーケンス制御の世界だけでなく、広くPA(プロセスオートメーション)の世界にも導入し、パソコンと組み合わせて経済性に優れた制御システムとして活用できるようにする点にあります。
 さらに、25・UNITにおいてPID演算器25PIDを加え、PAでは重要ですが、同時に従来PCではなじみの少なかったPID調節機能をPCとは独立に用意しました。このことには、PCとPAの結びつけに対するPC専門家側の抵抗感を緩和したいとの意図も含められています。
 今後、コストパフォーマンスに優れた、PCとパソコンによる計装システムが小規模PAの分野で主流になることが予想されますが、このような傾向を促進するものとして、フィールドネット形変換器の役割をご理解いただきたいと思います。

 参考文献

(1)倉恒匡輔・梶原康正・坪内副生:化学工場におけるPCの適用と評価。計装、34(13)、25-29(1991)。
(2)冨田 浩:フィールドネットワーク時代の信号変換器。省力と自動化、22(10)、91-93(1991)。
(3)鳥取輝美:PC対応形信号変換器の特長と活用例。省力と自動化、22(11)、69-71(1991)。
(4)近藤久男:パソコンを使用したバッチシステムの応用例。計装、34(6)、28-29(1991)。
(5)井上克征:食品工場バッチプロセスにおける多品種制御システム。計装、34(6)、34-35(1991)。



<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.