19RDは、設定された瞬停時間(TH:0~6秒)を超えた長い停電の場合は再起動されません。設定時間以下の停電時(すなわち瞬停時)のみ再起動されます。
 再起動時間(TD)の設定は、長時間形の場合1秒単位で60秒まで、短時間形の場合同じく6秒まで設定できます。再起動時間を機器グループ別に順次起動するよう設定すれば、再起動時の突入電力のピークを分散し最大電力を低く抑えることができます。
 この機能によってデマンドを最小にすることが可能です。
 電気回路はアナログ方式で構成されています。CPU、フリップフロップなどデジタル回路を用いていないため、ノイズによる誤動作の危険が抑えられています。
 停電を判定するための電源電圧のしきい値、停電検知電圧(VS)は、計器前面のアジャスタによって調整できます(調整範囲:定格電圧の50~90%)。
 電源電圧については、AC85~132VおよびAC170~264Vの2タイプがあります。
 プラグイン構造であり、既設の回路に並列に挿入して使用する場合、端子台から19RD本体を取り外すだけで既設回路の動作に戻ります(図3参照)。
回転機の起動中にテストスイッチを押すことによって19RDの動作チェックができます。
 19RDの機能は、回転機を起動したときスタートします。回転機が停止しているときには、瞬停に対して19RDは動作せず、再起動信号を発生することはありません。すなわち、回転機停止中の瞬停によって回転機が起動する危険はなく、安全性が確保されています。

     

設計者からの一言

(株)エム・システム技研
開発部 副部長

 19RDは、客先からの改善要求と当社の経験によるバージョンアップを繰り返して現在の完成形となり、安心してご使用いただけるようになりました。今まで使用されていたディレイタイマに代わり、19RDはモータ・ポンプ等回転機の復電時の順次起動に多く使用されていますが、さらに広く瞬停/停電を判定し条件を決めて再起動するすべてのものに使用できます。ぜひ、様々な用途にあわせてご使用ください。




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