PROFIBUSは、ドイツでの標準デジタル通信規格で、1987年に始まり、現在ヨーロッパとアメリカに100社以上のメンバーがいます。今回、Siemens、Endress＋Hauser、TMG-itec社などが展示および説明会に協力していました。
FIP CLUBは、フランスでの標準デジタル通信規格で、PROFIBUSと同じく1987年に結成され、100社以上加盟しています。PROFIBUSとともに小規模な展示という印象を受けました。
フィールドバスの進展が遅いと感じている方に朗報となるニュースがありました。すなわち日本でも新聞発表されているので、ご存知の方も多いかと思いますが、Inter Operable System Project（相互運用システムプロジェクト以下ISP）というプロジェクトがスタートしたとの発表（記者会見）が10月19日にありました。
Fischer Controls International（アメリカ）、Rosemount（同）、Siemens（ドイツ）、そして横河電機の4社が主導し、参加する計装制御システム企業は25社以上におよぶとの発表でした。エム・システム技研もその中に含まれています。参加についてはオープンであり、フィールドバスに関する規格の早期確立その対応製品の開発、販売を目的としています。1992年12月には、ISPの実行の手法ついてのワークショップを関心のある企業を対象に開く予定です。場所はダラス、フランクフルト、ロンドン、パリ、東京の5箇所とのことです。また、フィールドトライアルは1993年8月から始め、9月のISAショーで発表、フィールドバス実現への最終のスケジュールは1994年初めには公表されるとのことです。
ISO9000シリーズ
ISO9000シリーズ（ISO9001～3）とは1987年に制定された品質管理と品質保証に関する国際規格です。メーカーの社内体制に対して第三者（認証機関）の認定をとるもので、製品自体には直接関係ありません。最近、欧米市場ではユーザーから要求される機会が多いとのことで、会場でも出展社がアピールの手段の一つとしてその認証実績を使っているようでした。日本では、まだこの認証の詳細について十分には知らない人がまだ多いかと思います。
