(1)DHM

 NTT専用回線(帯域品目3.4kHz)モデムを内蔵したユニットで入出力制御、異常監視、データ送受信を行います。
 電話のための電源や入出力信号(切り換え、呼出)を備えており、容易に連絡用電話を接続することができます。

 (2)DHM/A1

 モデムを内蔵しないDHMと回線接続ユニット(MOD)とを合わせたもので、NTT専用回線(符号品目50bps)への接続が可能となります。
 ただし保守電話を接続することはできません。

 (3)DHS

 DHMと同じ入出力点数を備え、RS-232-CでDHMと接続することにより入出力の増設が行えます。

 (4)DHN

 NTT専用回線(帯域品目3.4kHz)モデムを内蔵したユニットで、8回線まで接続することができ、8台のDHM子局(DHS付も可)の集中監視制御がコンピュータから行えます。
 連絡用電話のための電源を備えています。

 (5)DHN/A1

 モデムを内蔵していないDHNと回線接続ユニット(MOD)とを合わせたものでNTT専用回線(符号品目50bps)への接続が可能となります。16回線まで接続することができ、16台までDHM/A1の子器(DHS付きも可)の集中監視制御がコンピュータから行えます。
 保守電話を接続することはできません。

 (6)MOD

 NTT専用回線(符号品目50bps)に接続するためのユニットで、RS-232-Cからの信号を専用回線へ、専用回線からの信号をRS-232-Cに変換します。
 専用回線はアースリターン方式(*4)により全二重通信が可能です。
 このユニットはDHM/A1、DHN/A1に使用されます。(*4用語説明参照)

 おわりに

 近年、データ通信技術は急速な進歩をとげており、高価で大きかったモデム装置が、今では個人でも使用することができるまで、低価格でコンパクトになっています。
 エム・システム技研では、これらの技術を取り入れ、より安定し遠方監視制御システムが容易に構築できるよう、音声同時伝送用、高伝送速度用その他の新製品開発を進めています。
 今後、発表されるNTT回線に対応する製品にもご期待ください。

     
用語説明

[*1]帯域品目:NTT専用回線の周波数帯域により分類された品目の総称です。基本的には交流信号を伝送するもので変復調装置(モデム)を必要とします。変復調装置の性能により高伝送速度が可能となります。

[*2]符号品目:NTT専用回線の符号伝送のデータ伝送速度により分類された品目の総称です。
基本的には直流信号を伝送するもので規定された値以上の速度での伝送はできません。

[*3]FSK:Frequency-Shift Keying
周波数偏位変調:搬送波の周波数をデジタル信号によって変化させる変調方式です。

[*4]アースリターン:符号品目の専用回線に電流を流す場合に、アース(大地)を1本の電線とみなし電流の行きを専用回線で帰りをアースで行う方法です。これにより、専用回線の2本の線に異なる2種類の電流を流すことが可能となります。
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