DCS用変換器

 現在、使用されているプロセス計装ではDCS(Distributed Con-trol System;分散形制御システム)による制御が主流になっています。生産設備は生産の増大に応じて増設されて行くのが普通です。このように、大きな工場では建設した時期や設備の種類によって異なったDCSが導入されていることがよくあります。
 また、DCSには必ずフィールド機器との間で信号の授受が行われており、そこには必ず信号変換器が介在しています。しかし、DCSメーカーが標準に用意している変換器はそのDCSメーカー独自のもので、異なったメーカーのDCSに使用することができません。そのため、異なったメーカーのDCSごとに変換器の予備品を揃えておかねばなりません。
エム・システム技研ではラック収納形DCS用変換器10・RACK、18・RACK、18K・RACK、15・RACK、11・RACKの各シリーズを揃え、それぞれ各社DCSとプラグコンパチなネスト(変換器収納ケース)を用意しています。したがって、DCSが異なっていても変換器は共通して使用できるため、予備品を少なくすることができ、保守費用の低減に役立ちます。
 また、DCSメーカーの専用変換器に比べて圧倒的に多くの機種を揃えているうえ、ユーザーの要望に応じて新しい変換器を設計し、積極的に標準化しています。そのため、使用する検出端や操作端に合わせて様々な変換器を同一ネストに収納できます。
 たとえば、電力用変換器(CT・PT変換器、電力変換器ほか)と入出力リレーの活用によるDCSと動力設備管理、電空変換器、空電変換器の活用によるDCSと既設の空気計装との融合などがあげられます。
 さらに、DCS用リレーカード38・RACKシリーズを活用すると、DCS用リレー盤の標準化が容易にでき、模擬信号を出力できるリレーカード、ループバックテスト機能付入出力リレーカードの活用によりスタートアップや保守作業が容易になります。
18・RACKシリーズは10・RACKシリーズとならぶエム・システム技研の代表的なDCS用変換器シリーズで、様々な形態のネストを揃えています。ネストに収納する各種変換器は絶縁された2出力が標準で、第2出力はネストのコネクタだけでなく、変換器前面の独立端子からも外部に取り出すことができ、第2出力信号を単なる指示・記録だけでなくバックアップコントローラへの信号としても使用できます。
 18・RACKシリーズはフィールド側との信号の授受を変換器前面の端子で行っていますが、18K・RACKシリーズはこれをコネクタ接続で行います。したがって、フィールド側の配線をはずすことなく、変換器の交換ができます。さらに、リモート端子台を使用すると、端子盤から変換器までをエム・システム技研標準のコネクタ付ケーブルで配線できるため、工期の大幅な削減が可能になります。また、カップル変換器の冷接点補償センサをリモート端子台に取り付けられるので、誤差が発生せず、正確な測定ができます。

     
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