電力用トランスデューサ


 工場やビルでは使用している電力を常に管理しています。そこでは各系統の電力量や電圧などの諸量を時間とともに記録し、日報や月報を作成しています。この作業を省力化するため、データの収集と記録をコンピュータで行うようになってきました。
 電力系では一般にAC110V、5Aの信号が多く使われていますが、これを直接コンピュータに入力することは不可能です。さらに、リップルの大きい信号もコンピュータに不向きです。また、故障が起こったときには現場の指示計で確認することも必要になります。このようにコンピュータに入力でき、かつ現場の指示計にも表示できる信号に変換する変換器が必要になります。このような事情から電力用トランスデューサ(変換器)は電力管理に欠かすことができません。
 従来からこの重電分野ではDC0~5VまたはDC0~1mAの信号が使われてきましたが、これらの信号では断線したことが検出できないことがあり、また、現場から遠方の監視室へ信号を送る必要があるため、プロセス計装の世界で標準になっているDC4~20mAの電流信号がこの分野でも主流になりつつあります。
 エム・システム技研は変換器のトップメーカーとして優れた技術をもっており、電力管理に必要な交流電圧、交流電流、電力、無効電力、力率、位相角、周波数の各種トランスデューサをはじめ、センサ入力変換器など様々な機能や形態の変換器を取り揃えて、ユーザーの要求にこたえています。
 エム・システム技研の数多いトランスデューサの中から特長あるものを紹介します。

 パルス出力付電力トランスデューサ

 使用電力量を計測するには積算パルスが便利です。電力トランスデューサの直流信号から積算するためには、直流信号をVF変換(電圧-周波数変換)し、さらにスケーリングをしなければなりません。このため、各変換時に誤差を生じ、最終的な誤差が大きくなる恐れがあります。エム・システム技研の電力トランスデューサには積算用パルス出力が付いている機種があり(K・UNITシリーズとL・UNITシリーズ)、これを使えばダイレクトに積算パルスを得ることができるので、非常に精度の高い信号が得られます。

 通信機能付ラック収納形電力トランスデューサ

 スペースの限られたところで多数の電力要素を変換するにはラック収納形の電力用トランスデューサ17・RACKシリーズが有効です。17・RACKシリーズには、変換器を収納するケースに通信機能付ネストを用意しています。これを使用することによって直接、プログラマブルコントローラ(PC)の通信ラインに信号を送ることができ、PCによる電力管理が容易になります。現在、日立製PC用ならびに富士電機製PC用があり、またパソコンに対応したものも揃えています。
 さらに、同一ネスト内に電力用トランスデューサのほか、各種センサ入力変換器を混在して実装できるので、たいへん便利に使えます。

     
<前ページへ次ページへ>

*. 本ウェブサイト上に掲載されている情報は、掲載した時点での情報です。記載内容はお断りなしに変更することがありますのでご了承ください。

*. 本ウェブサイト上の表示価格には消費税は含まれておりません。ご注文の際には消費税を別途頂戴いたします。

MG 株式会社エムジー

Copyright © 1992 MG Co., Ltd. All rights reserved.