全電子式サーボアクチュエータ

 プロセス制御などの世界で自動化が進み、制御のきめ細かさがいっそう要求されてくるにつれ、電子制御のコントロールバルブの良さが評価されてきています。
 第一に、全電子式では当然ながら空気圧を全く使用しないので、空気圧に伴ういろいろな施設や、やっかいなメンテナンスが不要になります。第二に、電気の伝わる速さは空気とは比べものにならないほど速く、制御装置の演算速度が向上しても、全電子式であれば直ちに応答できます。
 第三に、中央からの指令通りに現場が動いているかどうか気になりますし、万一異常事態が発生したときには、いち早く状況を察知して、緊急指令を出さねばなりません。全電子式ではバルブのいろいろな情報(開度信号、ロック信号、過走アラームなど)を発信できます。
 さらに、フィールドバスの時代になるとアクチュエータ側にマイコンを搭載して、PID演算や自己診断をするようになります。こうなると、全電子式でなければ対応は不可能になります。
 サーボトップシリーズ
 エム・システム技研の全電子式サーボバルブアクチュエータの中の代表的機種であり、最も高性能、高機能を誇る信頼性の高い製品です。また、最も多い納入実績をもっています。駆動モータとして起動トルクの大きいブラシレス直流モーターを、そして開度センサに差動トランスを使用し、過走防止リミットスイッチを電子リミッタに置き換えるなど様々な工夫により、電気的接触部分を追放して信頼性と耐振性を向上させています。
 また、独特の制御方式により、分解能を高くするとともにモーターの温度上昇を小さく押さえているため、一般的用途のほか、きわめて頻度の高い運転や高精度を要求されるところにも重用されています。
 サーボトップシリーズには直線形(形式:BST)と回転形(形式:BRT)、また耐圧防爆形(形式:BRT-1-E)も用意しています。
 ミニトップシリーズ
 小形コントロールバルブに組み付けても違和感のないよう、寸法や形状を極力コンパクトにまとめた全電子式サーボアクチュエータです。駆動用モーターとしては長寿命の直流モータを使用、そして耐摩耗性の高いプラスチックポテンショメータを使用して開度をフィードバックさせています。小形でありながら過走防止用電子リミッタを備えており、過負荷保護用のロック保護機能を内蔵しています。
 ミニトップには直線形(形式:MSP)と回転形(形式:MRP)があり、薬注バルブ用、空調バルブ用、パイロットプラントのコントロールバルブ用のほか、手動操作用バルブや機器のリモート化などの目的に使用されています。

 2線式ポジション発信器VOS

 バルブの開度発信器用に開発しましたが、広く機械装置の位置センサとしても使われています。
コンパクトなハウジングに差動トランスとアンプを内蔵しており、高分解能に加え、振動や温度条件にも極めて丈夫にできています。

     
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