III.リンケージ調整が難しい。とくに1台のコントロールモータに、ガス用、空気用の2台のバタフライバルブをリンケージにて接続する場合、このリンケージ調整には熟練を要す。
 IV.リンケージのゆるみやずれが発生しやすく、メンテナンスに手間がかかる。
 V.コントロールモータのフィードバック抵抗の信頼性が低く、トラブルが多い。
 VI.コントロールモータのオーバーロード保護機構がない。
 これらの問題点が生ずる原因としては、コントロールモータとバタフライバルブ、リンケージが別々のメーカーで開発、生産されていることにあります。このため上記問題点は、すでに何度となく提起されているにもかかわらず、改善されていないのが現状です。
そこで、エム・システム技研、横井機械工作所、大阪ガスエンジニアリングの3社が協力して、このコントロール部をひとつの部品として取りあげ、以下の目標を設定し開発に着手しました。
 I.バルブの流量制御特性をほぼリニアにする。
 II.アクチュエータとバルブとは一体化する。
 III.アクチュエータはエレクトロニクス化をはかり、調整を容易にする。
 IV.2個のバルブを電気的結線により連動させながら、コントロールできるようにする(電子リンケージ)。
 V.アクチュエータには必要な保護機能、発信機能を設ける。
 VI.ガス用、空気用として各サイズを開発する。
 この目標達成のために、アクチュエータの開発はエム・システム技研、バルブの開発は横井機械工作所、原案、調整、総合評価は大阪ガスエンジニアリングの分担とし、各社の専門的技術を生かして3社協力のもと、開発を行いました。

 2.バルブの流量制御特性(*1)

 ガスバーナーの燃焼制御においては、とくに小流量時のガス量制御が重要です。定格流量から小流量まで幅広く制御することによりバーナーの大きなターンダウン比(*2)が得られます(*用語説明参照)。
 バルブの構造により、流量制御特性が異なりますが、ここでは三角穴閉子のデルコンと四角穴閉子のバリアブルポートバルブ(VPC)およびバタフライ弁(BVC)の3つを比較します。
 図4に示すように三角穴の場合は、バルブの開口面積yは開度xに対して、y=ax2のカーブで変化し、四角穴の場合は、y=bxと直線的になります。バタフライ  

     



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