DASTシリーズ、テレカプラシリーズ

 1985年の“通信の自由化”に伴って、(財)電気通信末端審査協会の適合認定を受けた通信機器であれば簡単にNTTの電話回線に接続することができるようになりました。さらに、半導体の驚異的な発達は通信分野にも大きな変革をもたらし、テレメ・テレコン(テレメータ・テレコントローラ)においても、もはや“装置”ではなく1つの部品として取り扱えるまでにダウンサイジングが進みました。
 テレメ・テレコンに利用する電話回線には、公衆回線と専用回線があります。
 遠方より常時監視を行う場合、専用回線を終日利用します。専用回線には符号品目と帯域品目の2種類があり、使用目的によって伝送速度やランニングコストの条件に対応した回線を選択し、それに適合した機器を選択します。この専用回線を使用するテレメ・テレコン装置がDASTシリーズです。
 また、異常が発生したときや必要が生じたときのみ情報を伝えればよい場合には、公衆回線(電話交換器を通った普通の電話回線)の方がコスト的に有利です。この公衆電話回線を利用し、遠方監視・制御ができる機器がテレカプラシリーズです。

 DASTシリーズ

 DAST-10:アナログ1量または接点1点用の簡易テレメータです。手のひらサイズのプラグイン構造で、パネル内の設置場所を選びません。

 DAST-20:アナログ4量、接点4点を伝送できる小形テレメータです。手のひらサイズのプラグイン構造で、伝送速度は50bpsと300bpsのどちらかを選択できます。

 DAST-50:小形のパッケージ1つでテレメ・テレコンが実現できます。最大で計測12量、表示32点、パルス6点、制御16点(各々形式により異なります)の伝送ができます。

 DAST-100:伝送容量は自由にビルトアップできます。通信モデムは50bps、300bps、1200bpsが用意されており、音声とデータを同時通信できます(300bps時)。

 DAST-A1:通信コストが経済的な50bpsの専用回線を使用し、最大で計測4量、表示15点、制御15点(各々形式により異なります)を伝送できます。

 テレカプラシリーズ

 アナログ入力など各種入力状態を監視し、異常が発生したときに自動発信機能により公衆電話回線を用いて上位コンピュータにデータを伝送する、NCU付モデム内蔵の警報伝送ユニットです。各種警報機能のほか、定時伝送機能、ステータス出力機能、マルチ発信機能、リトライと自動回線切り換え機能を持っています。
 テレカプラ(形式:DKT):入力としてアナログ6量、ステータス16点、パルス2点、トリガ1点、出力としてステータス出力8点あり、計測データ約1000ポイントを記憶するメモリ機能を内蔵しており、データ収集も行えます。
 テレカプラ・ミニ(形式:22T):入力はアナログ1~4量、デジタル4点、出力はデジタル0~2点(各々形式により異なります)です。手のひらサイズの小形プラグイン構造です。

     
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