ニューM・UNITシリーズ

 エム・システム技研のM・UNIT(エム・ユニット)シリーズはプラグイン形変換器の代表製品として広く使われています。このエム・ユニットシリーズは1973年の発売開始以来、今年で20年の歴史をもっています。
 エム・ユニット発売開始当初はわずかな機種構成でしたが、現在、186機種を数え、月産6,000台、エム・システム技研の変換器全体では年間20万台を世界中に出荷するまでになりました。この発売開始から20年経たのを機に、エム・ユニットシリーズがリフレッシュされ、液晶表示形入力指示計付変換器を新たに加えるなど、その機能を大幅に強化・充実しました。その概要を紹介します。

 入力指示計付変換器

 新たに液晶表示による入力指示計付変換器をラインアップに加えました。変換器に指示計が付くといろいろな面で便利になります。
設備の立ち上げ時や定常運転時に不具合を箇所をテスターで調べる作業はたいへん面倒で、時間もかかります。このとき、変換器に指示計がついていると、ひと目で故障場所の切り分けが可能になります。また、定常運転時に予防保全を行う際、プラントの操業のために稼動中のCRTを使用せず、変換器の指示計により定常データの確認ができます。さらに、変換器に電源が供給されていることの確認もできます。


 高速応答形変換器

 最近、FAや試験研究の分野から応答速度の速い変換器が要求されています。この要求に対応して、エム・ユニットシリーズに従来からある応答時間500μsの超高速アイソレータのほかに、応答時間25ms(0→90%)の変換器12機種を加えました。

 入出力仕様の追加・充実

 エム・ユニットシリーズでは、様々な要求に応えられるよう、多くの種類の入出力信号を標準仕様として用意しています。これをさらに強化し、新たにDC0~10μA、DC0~100μA、DC-1~+1mA、DC-10~+10mA、DC0~50mV、DC0~60mV、DC-5~+5Vなどを標準入出力コードとして加えました(機種により異なります)。

 耐電圧AC2000V仕様の標準化

 電力業界や受配電設備などでは、変換器の電源と入出力間、入力と出力間の耐電圧としてAC2000Vが要求される場合が多く、従来、高耐圧形変換器として一部機種に用意されていましたが、今回エム・ユニットのほとんどの機種を耐電圧2000V仕様としました。

 電源仕様の追加・充実

 電力設備や鉄道・通信設備、化学プラントなど、一瞬たりとも止めることができない設備では、落雷その他の災害発生時に万一停電が起こってもシステムが停止しないように、電源のバックアップがなされています。このようなシステムではバッテリーバックアップ電源で動作する変換器が必要です。このようなシステムに対応するため、今回DC110VならびにDC48V電源仕様を追加しました。さらに、海外向け設備に有効なスイッチング電源(電源電圧AC85~132Vに対応)タイプをほとんどの機種に用意しました。

     
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