エム・システム技研のパネル計器


(株)エム・システム技研 開発部 主任技師


 はじめに

  プロセスオートメーション(PA)の分野では、現在、コンピュータを中心におき、各種センサを用いて様々な物理量を把握することが可能になりました。また同様に、制御出力をも高速でコントロールすることが可能です。しかし、異常時などには、人間が手動で操作せざるを得ない状況が生じます。この場合、現状を素早く知ることが肝要です。また、監視の目的で使われる場合には常時状況を把握する必要があります。すなわち、オペレータが事務所(計器室)に居ながら、現場での種々の物理量を知る(監視したり、操作したりする)手段として、ここに記載するパネル計器類が必要です。
 パネル計器の表示には、大別するとデジタルとアナログの2方式があります。エム・システム技研では、前者をデジタルパネルメータ、後者をバーグラフメータと呼んでいます。また、最近では両方の機能をもつタイプも販売しています。以下に代表的パネル計器の特長、機能などをわかりやすく紹介します。

 1.指示計

 (1)44シリーズ デジタルパネルメータ

 デジタルパネルメータの中で最も豊富なラインアップをもつ機種です。3  1/2桁、4桁、4  1/2桁表示の電圧・電流計や、各種計測値の実量をそのまま表示できるスケーリングメータが利用できます。ホールド機能に関しては、現在値ホールドを標準装備しており、最大値(ピーク)、最小値(ボトム)、変化幅(p-p)の各ホールドもオプションにて可能です。パネル寸法は使いやすい48×96mm(DIN規格)としています。
 44DV3は端子台接続形で、出力として、BCD信号を用意しています。BCD出力とはBinary Coded Decimal(2進化10進数)の頭文字をとったものであり、高速CMOS、オープンコレクタの2タイプから選択できます。パラレル通信で、高速にてコンピュータに接続する場合、便利です。
 44AV6は2点警報付のデジタルパネルメータです。前面パネルのロータリ式のスイッチで(上限、上

     


 

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