(2)ABF アナログバックアップ

 機能はABF2とほぼ同じですが、指示計として従来から親しまれてきた広角度メータを使用しています。ABFの電源がOFFのときにも指示が見られるのが特長です。2点指示計タイプのABF1も揃えています。

 (3)ABS 指示計付手動操作器

 ABSは、2 1/2桁(%表示)の指示計のついた超小形(48×48mm)の手動操作器です。出力設定ではサムロータリー式スイッチを使い、簡単に操作できます。出力値を表示・確認するため、出力を入力に入れて使用することも可能です。

 (4)ABM ポジショナバックアップ

 ABMは電電ポジショナを内蔵したポジショナバックアップです。バルブの操作信号(電流または電圧)をモーターのON/OFF信号に変換します。もちろん、不感帯も可変です。弁開度信号としては、電流・電圧のほか、ポテンショメータも選択できます。異常時または手動操作時にはアナログバックアップと同様に、手動操作器として働きます。また、開度アンサー出力もあり、上位システムの負荷を低減するのに効果的です。

 おわりに

 ここに紹介したパネル計器は、人に情報を知らせるためのものであり、同じ電気信号でも2つ以上の表示が必要なときがあります。例えば、全体量とある一部分のクローズアップの2量を表示したいときなどがあげられます。このとき、電圧入力では一切問題ありませんが、電流入力の場合、受信抵抗を考えなければなりません。通常の2線式の電流ループの場合、パネル計器は低抵抗のため、数台つないでも全く支障がありません。どうぞ様々な用途にご利用ください。








     



用語説明

基準精度:デジタルパネルメータでは、基準精度に±(0.1% of │rdg│+1digit)という表現が使われます。ここで、│rdg│は読取値(reading)の略であり、スパンではなく読取値に対する%を表し、digitは表示できる最小の数字を意味します。すなわち、スケーリング0~3000を例にとって説明しますと、100%入力時「3000」の0.1%で3digitになりますので、1digit加えて、合計±4digitになります。したがって、2996~3004までが精度内です。しかし、0% 入力時には「0」の0.1%は0digitとなり、後ろの1digitだけが有効になり、-1~1までが精度内です。すなわち、通常の変換器でのスパンに対する%とは異なり、入力値により許容差が異なります。

表示桁:CPUが内蔵されたデジタル回路の製品ではデータはすべて1か0の2進数で処理されており、2進数の1桁は1bitに相当します。0~9を表示するLEDは7セグメントの数字表示器と呼ばれ、右表のように4bitsが必要です。一般に3 1/2桁(±1999)の場合、最上位桁(±1)は1で1bit符号の有無で1bit使用しますから、2bits必要になります。すなわち、1桁4bitsの半分であることから1/2桁と呼ばれています。

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