3.11JBの使用方法

 本バックアップ操作器の使用方法についてはDCSの設置方法(キャビネット、CRTオペレータステーションなど)が製油所内のコントロール室のレイアウトによっても違うこと、さらには使用目的が多様であることなどからいろいろなバリエーションが考えられます。
以下はそれら使用方法の例としてとらえてください。

 (1)DCSキャビネットへ収納するケース(図4)

  DCSキャビネットルーム内に11JB専用のキャビネットを設置し、DCSコントローラの制御ループを1対1でバックアップする方法。緊急時はキャビネットルームに貼付したセミグラフィックイメージのフロー図などにより操作・監視します。

 (2)キャスター付簡易型制御盤に収納するケース(図5)

CRTオペレータステーションが設置されているコントロールルーム内にキャスター付収納盤を設け、緊急時にコントロールルームの適正な位置まで移動し、TAG.NO.とサービスリストに従って操作します。  この場合、ケーブルの選択と施工上の処理方法について耐久性、保守性、安全性、コストなどで工夫を要します。

 (3)専用コンソールデスクに収納するケース(図6)

CRTオペレータステーションと列盤の専用コンソールデスクを設置し、常時監視する(プロセス変量が常に表示されているので、CRTオペレータステーションのキーを操作しなくても常時監視が可能になる)とともに、緊急時などにはTAG.NO.とサービスリストに従って本操作器を操作することで安全運転へ素早く対応できます。また、重要計器を集中して設置することによって一層その効果が発揮されます。

(4)自立型補助計器盤に収納するケース(図7)

コントロールルームまたは現場操作室内に自立型補助計器盤を設置し、その盤面に収納します。
 この場合はDCSとはリンクせず高密度実装のプロセス変量(PV)の表示器とハンドコントローラ(HC)として機能させます。とくに緊急停止スイッチからの信号を各操作器に入力することにより、調節弁の開度をあらかじめプログラムした値に一斉に動作させることにより、バッチユニットなどを安全停止させることも可能です。

4.東北石油仙台製油所での導入例(1994年7月稼働予定)

(1)目的

 現在使用しているDCSにおいては、万一通信トラブル(ハイウェイ系およびローカルネットワーク系でのトラブル)が発生した場合、最悪の場合にはCRTオペレータステーションからの監視および操作が不可能となり、運転の継続はもとより安全に停止させることもできない場合が考えられ、緊急停

     































    

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