今月のアプリケーション

等速応答変換器とソフトリニアライザの組合せによる
大口径バルブの開閉速度パターン設定


 「押し釦操作(ON-OFF信号)で大口径バルブを全開・全閉する」この単純な全開・全閉動作に、時間とパターンの要素を取り入れるとかなり幅広い特性をもった開閉動作を可能にすることができます。今回紹介するアプリケーションは、“等速応答変換器(形式:CR)”と“ソフトリニアライザ(形式:JFX)”の組合せで“大口径バルブ”の開閉パターンを自由に選びながら押し釦で操作した例です。全閉から全開、または全開から全閉に必要な時間を“等速応答変換器”の機能を用いて行い、また希望する開閉パターンを“ソフトリニアライザ”のメモリ上にソフト的に記憶させることで様々な出力パターンの設定を容易にしました。
 今回使用した大口径バルブは、DC4~20mAを入力信号とする連続制御用の電子式サーボバルブアクチュエータを用いています。
 機器構成を図1に示します。

 1.組合せ機種

 等速応答変換器(形式:CR)

 今回の場合は、特殊仕様の“等速応答変換器”を使用します。すなわち、入力信号はON-OFF信号の無電圧接点とし、ON(入力短絡)のとき出力電圧をDC0V、OFF(入力開放)のとき出力電圧をDC10Vになるようにします。さらに、出力信号の応答時間(時間勾配)を最大680秒まで自由に選んで設定できる(通常は40秒まで)ようにしています。

 ソフトリニアライザ(形式:JFX)

 ここでは、大口径バルブの開閉パターンを決めるために使用します。入・出力の折れ点数は最大16点まで、別売のプログラミングユニット(形式:PU-2)を使用して、現場でも自由に設定することができます。

 2.入・出力信号のパターン

 入力信号、出力信号のパターンを信号波形で表現すると図2のようになります。

 I.等速応答変換器(CR)の設定

 入力が“OFF”になると、出力は0%(DC0V)から設定された応答時間(今回の場合は680秒)による時間勾配で変化し、680秒経過後100%(DC10V)に達します。逆に入力が“ON”になると、入力“OFF”時とまったく逆のパターンで出力信号が変化します(図2参照)。

 II.ソフトリニアライザ(JFX)の設定

 “等速応答変換器”からの信号を受けて調節弁を直接駆動するソ



     

























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