テクタ(形式:CTM)を製品化しました。このモジュールでは、従来のダイオードを見直し、順方向電圧降下の小さなタイプにすることでCT二次解放時の発熱を抑えることを可能にし、しかも小形化を実現しました。体は小さくなりましたが、過大入力(定格入力の10倍、3秒間)に対する耐力は十分にあります。
このモジュールを完成することによって単相2線式から三相4線式までのプラグイン構造の電力変換器(形式:KEWT)を製品化できました。

 2.パルス出力付電力変換器

 一般に、モータなどの電力を監視する際の測定項目として電力の瞬時値を用いますが、もう1つ電力量の測定を必要とする場合もあります。電力の瞬時値の監視には盤面の電力メータが用いられますが、さらにデータロガーやコンピュータなどを使用する場合には、変換器を用いることが一般化してきました。また、電力量については発信装置付電力量計(家庭の電灯線引き込み口に付いているクルクルと円盤が回っている計器)がよく使用されています。この計器が発信するデータ(電力量)は日報・月報という形で設備管理用に記録されます。一般の変換器を組み合わせて電力量を計測したい場合は、図4のように電力変換器とアナログパルス変換器が必要になります。
 エム・システム技研では、この2つの機能をもった電力変換器(形式:LWT)を用意しています。この変換器を用いるとシステムの省配線、省スペース化が可能になります。また、従来のLWTではパルス定数(*1)の出力のみでしたが、新たにパルス単位(*2)にも対応可能になりました(*1、*2用語説明参照)。パルス単位付き変換器を用いると、PT・CTの一次側電力量に換算するために使っていたパルススケーラが不要となり、一次側電力量が直接計測できます。電力変換器とアナログパルス変換器の2つの機能を含めて合計3つの変換器を1つに集約した画期的な商品と言えます。
 さらに、前述のプラグインタイプの電力変換器(形式:KUWTN)では、デジタル設定によりパルス単位を容易に変更できる製品を用意しました。この電力変換器を用いれば、将来設備の増設が予定されているシステムでCT比の変更に伴う部品(変換器自体)の変更を最小限にすることができます。

 3.潮流電力

 安い石油を使用して大容量火力発電を進める計画は、1973年のオイルショックによって根本的にその考えを改める必要に迫られました。また、オイルショックを契機に省エネルギーが盛んに叫ばれるようになりました。このため原子力発電を含め、多くの発電方式が検討されてきましたが、原子力発電は環境問題で世の中を騒がしています。そこで最近では、自然エネルギーを利用しようとする動きが活発になってきました。自然エネルギーを利用した発電としては、最も着目されている太陽光発電があり、また地球自身がもっている熱を利用しようとする地熱発電があります。そのほか、風力発電、潮力発電、波力発電、海洋温度差発電など、様々な方式が研究、実用化されつつあります。
 太陽光発電では、発電量より消費量が多いときにはその不足分を

     
















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