電力会社の電力系統から供給されますが、太陽がさんさんと降り注いで負荷で消費している電力よりも多い電力を発電したときには電力が余ってしまい、この余った電力を逆に電力会社の電力系統に返送することが、将来はごく普通に行われるようになるものと思われます。このように電力の移動方向が一方的でなく、双方向に流れる電力のことを潮の満ち引きにたとえて潮流電力と呼んでいます(図5参照)。
 潮流電力は、自家発電設備をもった工場などで日常生じています。一般的に、自家発電設備をもった工場でも電力会社から電力の供給を受けていますが、自家発電で電力を供給している負荷で消費する電力量が減ったときに、余剰になった電力を電力会社から電力供給を受けている他の設備に融通することが行われています。このとき、工場内で電力の潮流が発生します(図6)。
 エム・システム技研では潮流電力の測定にも使用できる電力変換器(形式:LWT)を用意しています。この変換器は前に述べたように、電力の瞬時値を計測するためのアナログ出力と、電力の積算値を計測するためのパルス出力をもっています。アナログ出力は潮流の方向に応じてプラスとマイナスで出力されますが、パルス出力は潮流の順方向では負荷側で消費されている電力(図6の例では電力会社から供給される電力:矢印A)に比例しており、逆方向の電力(図6の例では自家発電設備から供給される電力:矢印B)に対しては常にゼロになっています。したがって、潮流電力の計測では逆方向の潮流に影響されることなく、順方向の積算電力量を正確に測定できます。

 4.電力用トランスデューサファミリー

 プラグイン形変換器K・UNITシリーズの電力変換器と本格的な電力用トランスデューサL・UNIT

     




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