設計者からのメッセージ


(株)エム・システム技研 開発部 主管技師

 ●信号を長い時間にわたり記録したい。
 ●信号が異常値を示した前後の値を記録したい。
 ●異常値を示した日時を知りたい。
 ●異常を示す警報信号が必要。
 ●記録されたデータをパソコンで処理したい。
 ●設備の建設時に準備しておきたい(経費をわずかですませたい)。
 このような要求を満たすのが“ICカードレコーダ(形式:19AR)”です。これには、旭エンジニアリング(株)水島保全部の伊藤係長が発案され、仕様が当社に提示された結果、開発を始めたという経緯があります。
 旭エンジニアリング(株)は旭化成の保全部が独立した会社であり、広大な化学プラント工場の管理を業務としています。伊藤係長が勤務されている水島工場ではポリエチレンやポリプロピレンなどを製造しており、工場内には大小あわせて数千のモータが稼働しています。そして、どのモータが停止してもトラブルの原因になります。
 これらのモータを管理するためには、消費電流などを連続して記録することが有効な手段になります。しかし、すべてのモータの消費電流を記録するには莫大な経費と工数を必要とします。そのうえ、大部分のデータは役に立たず捨てられる運命にあります。もしペン式の記録計を用いると膨大な記録紙が残りますし、記録計が高価なためすべてのモータに設置することはできません。また、設置場所や配線も問題になります。このような背景から“19AR”の基本仕様が考え出されました。
 19ARはプラグイン構造であり、既設設備に容易に追加接続することができ、また新設時にはソケットと配線を準備しておくだけでいつからでも“19AR”を働かすことができます。
“19AR”の基本機能は、次のように3つに分類されます。
 I.連続データの記録
 記録開始のスイッチを入れると設定されたインターバルで入力信号を記録し続けます。
 II.異常データの記録
 記録開始のスイッチを入れた後、入力信号が設定された範囲に入るとその前後のデータが記録されます。
 III.異常出力と日時の記録
 記録開始のスイッチを入れた後、入力信号が設定範囲に入るとリレーが動作し接点出力がオンになります。同時にその日時が記録されます。また、設定範囲から外れるとリレーがオフになり同様にそのときの日時が記録されます。

     








旭エンジニアリング(株)
水島保全部 電気保全課
第3電気保全係 係長
伊藤 英隆 様のご紹介



 伊藤係長からは、製品開発のヒントをいくつもご提案いただいています。ICカードレコーダ(形式:19AR)もそのなかの1つです。保全という立場から見た貴重なご意見であり、私共では通常気付かない点が多々含まれているため、完成度の高い新製品ができて大いに感謝しています。


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