送します(表3参照)。
 DLCシリーズの特長は小形オールインワン構造であること、また入出力点数がユニット単位で拡張できることなどです。コンピュータへの読み込みドライバやグラフィック表示はソフトパッケージで提供されています。

 (5)テレメータ変換器 TMシリーズ(図5)

 TMシリーズはアナログ1量用(形式:TMA)または接点1点用(形式:TMR、TMT)の簡易テレメータ変換器です。NTT専用回線の符号品目(特殊な直流方式)を使用します。
 テレメータ変換器の特長は超小形プラグイン構造にあり、現場パネルの小さなスペースにも容易に収納できる点です(表3参照)。

 3.公衆通信回線利用伝送機器

 (1)テレカプラユニット

 アナログ入力、ステータス入力、パルス入力、積算値の状態などを監視し、異常が発生した場合、オートダイヤル機能により電話交換機を通した公衆回線を通して、上位コンピュータに回線接続してデータ伝送を行うNCU付モデム内蔵形の警報伝送ユニットです。
 テレカプラシリーズには、計測データを一定時間間隔で記録するメモリ機能(約1000データ)を装備したテレカプラ(形式:DKT)(図6左)があり、データ収集も行えます。DKTのメモリ機能を使って、公衆回線を利用したランニングコストの安い常時監視方式も構築できます。また、1局あたりの入力信号数が少ないときに用いるプラグイン構造のテレカプラ・ミニ(形式:22T)(図6右)もあります。テレカプラ・ミニはビニールハウスの無人管理や市内のビルの地下に多数稼働しているパッケージボイラーのパソコンによる集中管理などに限りない用途があります。
 さらに、あらかじめ設定された電話番号へテレカプラやテレカプラ・ミニ自身が、自動的に電話をかけてデータを伝送するため、複数場所による管理やメンテ体制とのリンクなど応用範囲が広がります(表4参照)。

 4.近日発売予定機器

 (1)データと音声の同時通信モデム

 NTT回線による遠方監視制御システムでは、連絡用電話との切り換え方式が一般に使われていますが、周波数分割によりデータと音声を同時に通信するモデム(形式:MOD4)を近日発売します。現地調整や計装機器の定期検査時に電話連絡する際の切り換えのわずらわしさや、計測データの時間差はMOD4によってなくすことができます。

 (2)プラグイン形モジュール通信装置

 モデム機能や入出力機能をプラグイン形にモジュール化し、用途に応じてモジュール単位のビルディングアップ方式により、小容量から大容量までつなぎ合わせるだけでシステム構築ができます。また、エム・システム技研の多重伝送装置の豊富な入出力機器との接続も自由で、今話題となっているフィールドバスとの接続も可能になります。

 5.雷害対策

 テレメータやテレコントローラには、一般的に雷害対策として避雷器を内蔵した製品が多くありま







     





用語説明

[*1]公衆回線
 電話交換機を通してダイヤルすることで相手を呼びだし、通話する普通の電話機につながっている電話回線のことで、通話しているときだけ料金を払うシステムになっています。

[*2]専用回線
 特定の電話機間を専用の電話線で常時つなぎ、遠隔の2点を接続する終日利用の回線です。
















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