ホットライン日記


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 Q:測温抵抗体“JPt100”と“Pt100”の違いと、改正の理由について教えてください。





 A:わが国では、温度測定用白金抵抗体に関して独自の規格を制定し、数回の改訂を経て、1980年代当初にはJIS C1604-1981が活用されていました。一方、1983年に欧州系規格をベースに国際規格(IEC)が制定されました。これらの規格は根幹をなす“基準抵抗値表”が異なっており、工業製品の国際交流上種々の問題が発生するため、1989年にJISをIECに整合させるためJIS規格の改訂が行われました(JIS C1604-1989)。この改訂にあたり、従来のJIS C1604の内容を突然全面的に変更してしまうのは産業界への影響が極めて大きいので、この切換えを段階的に行うこととなりました。具体的にはIEC準拠品を“Pt100”とし、旧JIS(JISC1604-1981)準拠品を“JPt100”として、この2種類を当分の間並存させ、次回の改訂時に“JPt100”の廃止を予定することになり、今日に至っています。
 新JISにおけるPt100とJPt100とは基準抵抗素子の温度による抵抗値が若干異なり、その違いは0℃のときの抵抗値(R0=100Ω)と100℃のときの抵抗値(R100)の比(R100/R0)で比較すると、下表のようになります。
 また、高温用については使用温度範囲が広げられ、Pt100では0~650℃となりました。JPt100は旧JIS通りで0~500℃のままです。
 その他、概要を下表にまとめてみました。

     


















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