備していますから、試運転や調整、トラブルシューティング時に、計測器なしで視覚的に確認しながらの作業が可能です。
 入力パルスの種類でとくに、2線式流量計を直接に接続できる電流パルス仕様は、従来品ではもちろん特物になっており、標準品からの改造はかなり大幅なものでしたが、新製品では標準仕様に組み込まれています(図4)。
 このほか、少しかわった入力仕様として一部の機種(ロータリエンコーダ用)ではRS-422差動ラインドライバ入力を用意しています。
 2線式のセンサといえば、必ずセンサ用の電源が必要になります。従来のセンサ電源仕様はDC12V、30mAが標準でした。しかし、2線式の流量計などでは電源電圧にDC24Vを要求されます。また、ロータリエンコーダでは5Vで120mAの容量のものまで要求されることがあります。
 新製品では、変換器搭載の電源回路の容量アップを図り、センサ電源の1000mW化を実現しました。また、センサ電源の電圧はDC5~24Vの範囲でボリューム調整により可変であり、出力保護回路が付いています。
 新製品では大多数がマイクロプロセッサ搭載形です。その場合、入力回路から入力信号を取り込む、それを演算する、得た結果を出力回路に出力するという3つの機能から構成されていますから、それらの機能間のつながりを切ったり、つないだりすることが容易に行えます。すなわち、入力した信号をプログラミングユニットを用いてモニタするだけで出力には出さないでおくとか、入力回路から取り込んだ値を出力するのではなく、プログラミングユニットから入力した値を出力回路から出力するということなどが簡単に行えます。これらの機能はシステム調整時などに有効に利用することができます。
 変換器によっては状態表示のないものがあります。入力に対して出力が正常に出ていれば状態表示など無駄で必要のないことだと言われるかも知れませんが、機能が複雑になるにつれ、思い通りに動作しないようなことがあると、「一体これはどうなっているのか。どういう状態にあるのか」とメーカーに問い合わせたくなるのが普通です。
 新製品では、前面の扉を開けるといくつかの状態表示を確認できます。1つは先に説明した入力検知ランプであり、もう1つは状態表示ランプです。このランプ(赤色LED)は通常、点滅せずに点灯しており、マイクロプロセッサ

     


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