が何の異常もなく動作していることを表わします。異常発生時や通常の動作以外の状態にあるときには、ランプの点滅の仕方によりある程度原因がわかるように、点滅のモードを何種類か用意しています。さらに状態について詳細な情報がほしい場合には、プログラミングユニットを使って内容を調べることができます。
 新製品にはパルス出力の製品が2機種含まれています。その仕様として近ごろ応用範囲を広げつつあるパワーフォトMOSリレーを出力リレーとして採用しました。このため機械式リレーに比べチャタリングがなく、また水銀リレーの場合ように寿命の心配をしなくてすむようになりました(図6)。
 入出力やセンサ用電源など共通的な仕様についてはこの程度の説明に止め、次に具体的な機種ごとにその特長を紹介します。

 (1)パルスアイソレータ(形式:PPD)

 入力のパルスと出力パルスを電気的に絶縁し、元の波形を忠実に再現出力することが基本的な機能です。PPDでは出力パルスの幅を可変にし、幅の狭いパルスを検出しやすい幅のパルスに変換する機能、反対に幅の大きいパルスをある一定のパルス幅以下におさえる機能、またある程度低速のパルスに限定されますが、入力に対して出力の位相を同相でなく反転させる機能を付加しています。

 (2)パルス/アナログ変換器(形式:JPAD)

 パルス入力信号を直流信号に変換します。
 パラメータの設定次第で、超低速パルスから高速パルスまで対応できるようにしています。
 出力の更新周期や入力周波数の測定周期*を個別にプログラムすることができるので、不等速パルスの補正などにも対応しやすくなりました(*用語説明参照)。
 当社の従来のパルス/アナログ変換器はすべて0Hzが出力の0%になっていましたが、今回は出力0%にあたるゼロ周波数と100%にあたるスパン周波数とを設定する方式にしています。
 このほか、警報出力があり、入力が設定した値以上になると、オープンコレクタが動作するようプログラムすることもできます。

 (3)パルス積算/アナログ変換器(形式:JPQD)

 パルス入力信号を計数し、その積算値を直流信号に変換します。
 積算値の最大値と直流信号の対応はプログラミングユニットで行います。設定可能な積算値は0~1,048,575(=2 20-1)カウントです。
 設定した最大積算値をオーバフローしたときの出力の状態を、ゼロ復帰にするのか、または最大値保持するのかを選択できます。
 また、警報出力機能をもち、積算値がある設定値以上になると警報を出力するよう設定できます。警報設定値は積算値の出力換算のパーセントで設定します。なお、警報接点はオープンコレクタで出力されます。
リセット入力が入るとそれまで

     















用語説明

入力測定周期(サンプリング周期)と出力の更新周期
 サンプリング周期とは入力のパルスを測定する時間と定義し、パルス/アナログ変換器(形式:JPAD)では、最小サンプリング時間を100msとし、10sまで100ms秒単位で設定が可能です。
 出力更新周期とは、入力パルスを測定・演算した結果を、出力のD/A回路に送り出す時間間隔を言います。 デフォルトではサンプリング周期と同一に設定されています。この状態では演算結果は即刻出力されます。 最大4回まで移動平均のサンプリング数を設定することにより、移動平均によるスムージングをすることもできます。 そのときの更新周期はサンプリング時間と移動平均サンプリング数とをかけあわせた時間になります。




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