スプリット演算器(形式:MFS)は、1つの入力信号で2つのコントロールバルブを動かすときに使用する変換器です。通常は、バルブポジショナをスプリット動作させて実現しますが、MFSを使用することによって通常のDC4~20mAのコントロールバルブを使用できます。2つの制御出力の特性の組合せについては、V特性と平行特性の2種類を用意しているためバルブの動作方向に合わせて選択できます。DCSでこのような機能を実現する場合には、高価な制御出力を2点使用することになりますが、MFSを使うことによって制御出力は1点ですみます。
 また、MFSでは、エム・システム技研の信号変換器として長い実績のあるプラグイン構造を採用しています。このため、保守点検が簡単にできます。
 V特性用は、温水および冷水を使用して温度コントロールする場合にどちらのバルブも開方向が同一のときに使用されます。
 たとえば、一方を冷水側で他方を温水側とした場合に、入力信号が4~12mAでは冷水バルブ(4~20mA)がコントロールされ、入力信号が12~20mAでは温水バルブ(4~20mA)がコントロールされます。
 MFS-Vでは、出力信号2の0%側(4mA)は入力信号10~20mAの範囲で調整でき、同じく出力信号1は入力信号4~14mAの範囲で調整できますから両バルブのオーバーラップ部分を自由に調整することが可能です。
 平行特性用は、温水および冷水を使用して温度コントロールする場合、各々のバルブの開方向が異なるときに使用されます。
 たとえば、一方を冷水側で他方を温水側とした場合に、入力信号が4~12mAでは冷水バルブ(4~20mA)がコントロールされ、入力信号が12~20mAでは温水バルブ(4~20mA)がコントロールされます。
 MFS-Pでは、出力信号2の100%側(20mA)は入力信号10~20mAの範囲で調整でき、また出力信号1の0%側(4mA)は入力信号4~14mAの範囲で調整できますから両バルブのオーバーラップ部分を自由に調整することが可能です。
























     

設計者からのコメント

(株)エム・システム技研 
開発部 副部長

  通常のコントロールバルブ2個を使ってスプリット制御動作ができるスプリット演算器(形式:MFS)は、お客様のご要望に応えて開発したものです。スプリット制御をお考えでしたら、スプリット演算器の採用をぜひご検討ください。










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