多目的計装コンポーネントMsysNetシリーズ
MsysNetシリーズとスーパーDCS
連載 第3回



(株)エム・システム技研 取締役開発部長


今月は、MsysNet(エムシスネット)シリーズを構成するスーパーDCS(超分散形制御システム)により、プロセス制御ループのハードウェアを構成する方法についてご紹介します。
 今秋の国際計測工業展には、スーパーDCSを含むMsysNetの全システムを展示する予定です。

 1.プロセス制御システムの代表的な機器構成例(図1)

 図1には、下記の入出力点数を取り扱うスーパーDCSのシステム構成例を示します。
 ●制御ループ:8ループ
 ●アナログ入力:32点
 ●アナログ出力:32点
 ●接点入力:32点
 ●接点出力:32点
 PID制御ループについては、一般に制御用ネスト1台に8ループ分を収納して使用します。この場合、入力信号用変換器とループ制御を行う制御カードはペアーとして隣同士のスロットに挿入し、1ループ分を構成します。また、ネスト内の各制御カード間は、機器間伝送機能により、信号のやり取りを行い、マルチループ形DCSと同様のループ間結合を実現します。
 アナログ入力ユニットから入力される32点のアナログ信号は、制御カードの入力点数では不足する場合に使用します。
 ただし、8台の制御カードは、この入力ユニットから任意の入力信号を読み込んでPID制御することも可能です。
 アナログ出力ユニットから出力する32点の信号は、各制御カードの演算結果を出力します。
 接点入出力信号は、制御カードによりシーケンス制御を行うためのものです。制御カード1台当たり、接点入出力合計256点までのシーケンス制御能力があります。

     






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