2.制御用ネストの機能とカード構成(図2)

 制御用ネスト(形式:18CLC)には、MsysNet用通信インタフェース、DC電源ユニットのほか各種カード16台用のスロットが用意されています。
 通信インタフェースは、制御用カードが使用するネストバスと計装用LAN(MsysNet)上に伝送されるデータ間の交通整理を行います。主な機能は、次のとおりです。
 I.ネストバスに接続する複数台数の制御カード相互間の伝送制御。
 II.MsysNet上に送信されているデータを最新の状態で蓄えておき、制御カードからの要求があったときに伝送する。
 III.制御カードからの出力データをMsysNet上に送信する。
 制御用ネスト内のネストバスには、16台の制御カードを接続できます。しかし、入力用変換器と制御カードを組み合わせてワンループを構成すると、1台の制御用ネストには8ループ分しか実装できません。このときは、増設用ネストを使用すれば、さらに8ループ分の制御が可能になります。増設用ネストには、通信インタフェースが実装されていないため、通常の変換器用ネストと同じコストで使用でき、経済的です。
システム構成の都合で、制御カードの使用台数に比べて入力用変換器の使用台数が多い場合にも、増設用ネストが役立ちます。
 ネストに実装される通信インタフェース、入力用変換器および制御カードは、すべてDC24V電源で駆動されます。一方、ネストの電源供給方式には、各種の方式が標準化されています。スイッチング電源1台形、スイッチング電源二重化形、DC24V外部供給形または2系統電源形などがユーザーのご要求に応じて選択可能です。
 制御カードに対しては、デジタルスイッチにより、16種類のカード番号(16進数で0~F)を設定します。これにより、制御カードをネストに収納するとき、自由なスロット(実装場所)が選べます。
 入力用変換器を奇数番号のスロットに実装し、右隣の偶数番号のスロットに制御カードを実装すると、PV(測定値)信号が内部で自動的に接続されます。

     
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