4.制御用ネストの実装アプリケーション 制御用ネスト内で実現可能なアプリケーション例と、それを実現するカードの構成方法について説明します。 (1)単純PID制御 最も使用頻度の高い制御ループです。図7のように、入力用変換器と制御カードを隣同士に組み合わせて使用します。 このカード構成では、制御用ネストに実装できるのは8ループ分(16スロット分)ですが、増設用ネストを追加すれば合計16ループ分まで収納できます。制御カードのアナログ入力端子に入力すべき変換器の台数が多いときは、増設用ネストを複数台追加して対応できます。 もし制御カードが16台を越えたときは、新たに制御用ネストを追加します。 (2)変換器別付単純PID制御 入力用変換器を制御用ネストの外部に設置した場合は、1台の制御用ネストに16台の制御カードを実装できます(図8)。 (3)カスケード制御 カスケード制御は、1次ループのPID調節器の制御出力を2次ループのPID調節器の設定信号に接続する制御方式です(図9)。 MsysNetシリーズでは、図10のように1台の制御カードでカスケード制御が実現できます。 (4)接点入出力カード 制御カードに用意されている接点入出力では不足する場合は、接点入力カード(形式:18MI)と接点出力カード(形式:18MO)を使用します。 装置の切換信号やオンオフ弁の開閉信号を入出力するときなど、制御用ネスト内でシーケンス制御を行う場合に使用します。 1台の制御用ネストには、これらの接点入出力カードと制御カードとを合わせて16台まで収納できます。 〔次号につづく〕 |
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