次世代のパルス入出力変換器
今考えられるすべてのパルスセンサに対応可能



(株)エム・システム技研 開発部 主任技師


 はじめに

 エム・システム技研では、パルス入出力変換器について、現在までに経験したさまざまな問題点を全体として見直し、その機能の改善と拡充を図って各種の新製品の開発を進めており、近々発売する予定です。
 ここでは、従来製品に起こりがちであった問題点を分析し、新製品ではどのような点が改善され、どのような点がその特長であるかについて紹介します。
 主題に入る前に、パルス入出力変換器の主だったものについて、どのようなものが用意されているか簡単に触れておきます。
 最も基本的な変換器として入力パルスを単に電気的に絶縁して出力するパルスアイソレータがあります。入力したパルス波形を忠実に出力に再現することがパルスアイソレータの本来の機能です。この機能を少し修正し、入力パルスをトリガとして所定のパルス幅をもったパルスを出力する機能を追加すると、アプリケーションを大きく広げることができます。
 次に、入力パルスの周波数(単位時間あたりのパルス数)に対応するアナログ出力を得るパルス/アナログ変換器があります。この製品には、ハードウェアだけで仕様が決まる単機能形とマイクロプロセッサ搭載の多機能形があり、入力信号の特性(たとえば均等パルスと不均等パルスの別など)にあったものを選ぶことができます。
 3番目にパルス/アナログ変換器とは逆に、入力のアナログ量に対応する周波数(単位時間あたりのパルス数)に変換し、出力するアナログ/パルス変換器があります。同様にハードウェアだけで仕様が決まる単機能形と、マイクロプロセッサ搭載の多機能形があり、後者はマイクロプロセッサの利点を生かし、不均等パルスを均等パルスに変換して出力することなどができます。
 4番目に、入力パルス数の積算値をアナログ量に変換し出力するパルス積算/アナログ変換器があります。この変換器は当社においては、マイクロプロセッサ搭載の新製品としてはじめて登場します。
 5番目に、入力パルスを分周または逓倍して出力するパルスレート変換器があります。この製品にもハードウェアだけで仕様が決まる単機能形と、マイクロプロセッサ搭載の多機能形があり、前者は分周機能のみで逓倍機能がなく、出力パルスは時間に対し均等ではありません。後者については、従来製品では出力が不均等パルスでしたが、新製品では均等パルス出力である点が1つの特長です。
 このほか、デューティ/アナログ変換器やアナログ/デューティ

     
















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