多目的計装コンポーネントMsysNetシリーズ
MsysNetシリーズとスーパーDCS
連載 第4回



(株)エム・システム技研 取締役開発部長


今月は、スーパーDCS(超分散形制御システム)の重要な構成要素である制御カード(形式:18MA)用ソフトウェアの概要をご紹介します。
 10月12日から始まる「'93国際計測工業展」には、スーパーDCSを含むMsysNetの全システムを展示する予定です。

 1.分かりやすいDCS用ソフトウェアの検討

 コンピュータ用プログラム言語の知識なしで使用できるようにするための方法


 当社では、マイコンを応用した変換器「JXシリーズ」を4年前から販売しています。このシリーズを開発するとき、もっとも重要な検討課題は下記の2項目でした。
 I.コンピュータのプログラムの知識なしに使える方法。
 II.将来、DCSを開発したとき、変換器と同じ方式が使用可能であること。
 各種の方式を検討した結果、JXシリーズ変換器では、機種ごとに入力仕様や演算仕様を「表」の形で定義することにしました。その一例を表1に示します(詳細は、昨年の6月号から12月号まで本誌に連載した「プログラミングユニットを使おう」をご覧ください)。
 表1は、一見すると複雑そうに見えますが、本質的な部分は、表2のように、グループ番号(GROUP=表の番号)と表内の項目番号(ITEM)およびデータ(DATA)だけです。
 この結果、データを設定する際のプログラミングユニットの操作方法は、ただ1種類おぼえるだけですみ、電卓なみの簡単さになりました。

 ここに述べるスーパーDCSカードは1台で約90枚の設定表を使用できます。

 MsysNet(エムシスネット)シリーズの制御カード(形式:18MA)では、ソフトウェアに置き換えて実現するPID調節器、各種の演算器およびシーケンサの機能を数多く使用できます。
 JXシリーズ変換器では表を1枚しか使いませんでしたが、制御カードの場合は約90枚の表を使い、この表1枚ごとに、ユーザーが必要とする調節器や演算器の機能を割り当てます。


     






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