音声・データ同時通信モデム 形式:MOD4 (株)エム・システム技研 開発部 主管技師 はじめに 音声とデータ間の混信が全く感じられない同時通信モデムを完成したのでその概要を紹介します。このモデムの主な用途は、テレメ・テレコン(テレメータ・テレコントロール装置)への応用です。 テレメ・テレコンとしては、入出力点数や機能の違いによって大型機から小型機まで、さまざまな機種が使われています。その中で、中型機以上のシステムを実現するためのキーコンポーネントとして「音声・データ同時通信モデム」が使用されます。このモデムの完成により、大型および中型テレメ・テレコンのダウンサイジング(寸法が1/10~1/20、価格が大幅低減すること)が可能になりました。 用途は広く、水道設備、環境設備に始まって、電力、ガス、農業用潅漑設備等、広域にわたって設備されるシステムには欠かせない存在となっています。テレメ・テレコンのダウンサイジングは、ビル管理やビニールハウス管理など、新たな用途を開発することでしょう。 1.音声・データ同時通信モデムの機能と特長 品名 音声・データ同時通信モデム 形式 MOD-□ 電源──┘ 価格 350,000円 (送受信局双方に1台ずつ必要です) 主な機能 ●音声とデータを同時に通信するとき使用するモデム(情報を専用回線に乗せるための変調復調装置)です。 ●データ伝送速度:300bps ●NTT専用回線の帯域品目(3.4kHz)に適合しています。(同一局内の回線使用料金8,400円/月) ●連絡用電話機:日本インターフォン製 形式:NTS-702Z(電話機はモデム価格に含まれません) 特長 ●音声とデータの混信が極めて少ない同時通信が可能 ●ユーザーの調整個所がないため、取扱いが簡単 ●入出力用に使用する多重伝送システムと同一のケースに収納してあるのでコンパクトにまとまります。 ●認定品であり、NTTへの申請手続きが簡単です。(電気通信端末機器審査協会認定番号:L93-N 138-0) |
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