今日、自動化とコンピュータは切っても切り離せないものとなり、全機能をコンピュータに任せているのが現状です。コンピュータに頼ることは一番容易である反面、コンピュータの故障や停電(瞬停を含む)が、ライン停止という最悪の事態を招くことになります。これを防ぐ有効な手段として、生産ラインでは、コンピュータの二重化や各ループごとにアナログバックアップを取り付ける方法などが考えられます。そして、二重化の場合、高速で動作するコンピュータのダウン時の切換えタイミングが問題になりますが、アナログバックアップなら簡単かつ安全です。エム・システム技研では、好評をいただいているパネル形のアナログバックアップ(ABF、ABF1)を販売してきましたが、このたび新機種(ABF2)を追加しました。ABF2は、従来の性能をそのまま引き継いでいます。また、さらに使いやすいよう、マイコン搭載タイプにすると共に、可動コイル形指示計をバーグラフ指示計に置き換え、前記のような特長を備えています。

 使用方法

 現場に設置することによって、測定入力(PV値)表示を見ながら手動動作(マニュアル)が可能です。自動(カスケード)動作の場合では、入力や出力の表示が確認できます。また、コンピュータの電源断時に、制御出力信号が停電した時の状態そのままを保持記憶する機能があります。また、本電源がダウンしたときには、カスケード入力をそのまま出力するスルー動作があります(ただし、電流入力時)。

 アプリケーション例

 アナログバックアップは、制御出力をバックアップする手動操作器ですから、DCSのように、独立した手動操作部をもたない制御ループへのアプリケーションに適しています(アプリケーション例の図参照)。
 カスケード状態から手動状態への切換えはバンプレスですが、手動状態からカスケード状態へのバンプレス切換えが必要ならば、手動動作状態でカスケード入力と操作出力をトラッキング後、切り換えます。
 また、外部手動切換指令入力を短絡することにより、単なる入力指示計付手動操作器としても利用できます。

     

設計者からのコメント

(株)エム・システム技 
開発部 主任技師


 アナログバックアップは、システム立上げ時の工数短縮に、現場での手動操作時に、DCSのダウン時の混乱防止策にと、利用価値の高い製品です。従来の機種よりも高機能で、皆様に満足していただける製品と確信しています。



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