流量1=100~200m3/H
 流量2=100~300m3/H
 出力=200~500m3/H
 このときの演算器内の係数を求めます。流量1および流量2が0%の場合、次の式が成立します。
 出力=流量1+流量2
 200m3/H=100m3/H+100m3/H
 X0=X1+X2
 0=0+0
 このため、バイアスを考慮せずに係数の設定だけで演算できます。この場合には、各目盛のスパン幅を用います。
 K1=流量1のスパン÷出力スパン
 K2=流量2のスパン÷出力スパン
実際に計算してみましょう。
 K1=(200-100)÷(500-200)=1/3
 K2=(300-100)÷(500-200)=2/3
 この計算結果は、図5の例での係数と等しいことを示しています。このことは演算器側には目盛がないため、目盛が異なっても同じ演算器が使用できることを意味します。

 4.出力バイアスの計算

 次にバイアスを計算する例を示します。すなわち、入力信号の目盛が中間値から始まり、出力の目盛が0から始まる場合です。この例を図7で示します。
 流量1=100~200m3/H
 流量2=100~300m3/H
 出力=0~500m3/H
 この場合には、出力バイアスを求める必要があります。各入力が0%の場合を考え、実目盛の加算を行います。
 出力=100m3/H+100m3/H=200m3/H
 よって、出力バイアス値は次のように計算されます。

     

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