II.アナログ入出力の決定 PID制御に直接関係ない演算用入出力、警報用入力および多重伝送用入出力などに使用する入出力ユニットを決定します。 III.オンオフ入出力の決定 警報出力、シーケンス制御用入出力および多重伝送用入出力などの仕様を決定します。 (3)伝送時間のチェック 計装用LAN(MsysNet)上に伝送される各種データの一巡伝送時間を確認します。下記の伝送時間の合計値がシステムの一巡伝送時間になります。 I.PID制御ループの伝送時間 PID制御を行う各制御カードから、上位コンピュータに定周期で送信されるデータは、次のとおりです。 ●測定値(PV) ●設定値(SP) ●制御出力値(MV) ●A/M状態信号 ●警報状態信号 これらのデータ400ループ分を1秒間で伝送します。伝送時間はループ数に単純比例しますから、200ループであれば、0.5秒になります。 このとき、1台の制御カード(形式:18MA)でカスケード制御を行う場合は、2ループ分と数えます。 II.アナログ入力信号の伝送時間 DLAユニットや22LAユニットなどのアナログ入力信号の伝送時間は、1,200点/秒になります。 III.接点入力信号の伝送時間 接点信号の伝送時間は、4,000点/秒になります。 2.制御カードのパラメータ設定 制御カードには、ソフトウェアで実現するPIDモジュール、演算モジュールおよびシーケンス制御モジュールが用意されています。これらの機能の選択や結線を行うために、数値(パラメータ)を設定します。 データ入力を行う前に、制御カード(形式:18MA)に用意されているモジュールを組み合わせて、モジュール結線図を作成します。次に、モジュール結線図を参照してモジュールごとのデータ入力を行います。 データ入力には、プログラミングユニット(形式:PU-2)による方法とパソコン用ビルダーソフトによる方法があります。 (1)プログラミング・ユニットによるパラメータ設定(図3) この方法は小規模なシステムに適しています。また、試運転時にPID設定値などを変更するときにも便利です。 (2)ビルダーソフトによるパラメータ設定(図4) ビルダーソフトは、パソコン(PC98やIBM-PCなど)を利用して、制御カードのデータベースの管理を行うソフトです。おもな機能は下記のとおりです。 ●データの作成とチェック ●データの保存 ●リストの印刷 ●データのダウンロード ●データのアップロード ◆パソコン単体で動作する機能 下記の(I)から(IV)項までは、パソコンとビルダーソフトだけで実現できる機能です。この場合、制御カードの実機は不要です。 I.データの作成 各モジュールのデータをパソコンの画面から入力できます。画面には、データ名や数値の意味などが表示されるため、マニュアルなしで使用できます。 また、登録済みのモジュールのデータをそっくりコピーする機能がありますから、類似のループがたくさんあるときは、極めて能率良く入力できます。 II.データのチェック データの入力が完了したら、制御カードを実際に動作させる前にデータベースの様式チェックを行います。この機能は、モジュール相互の関係をチェックして、不合理なデータを見つけ出すものです。 III.データの保存 入力したデータをフロッピーディ |
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