演算器の使い方(1)
加減算器の係数とバイアスの決め方



(株)エム・システム技研 開発部 副部長


 はじめに

 演算器は、昔から多くの計装システムの中で使用されていますが、その係数およびバイアスの決め方は間違えやすいので、簡単に解説します。
 まず、一番簡単な加減算器から説明することにしましょう。

 1.加減算器

 加減算はパイプラインの流量の合計や複数のタンクレベルの合計を表示したい場合、必要になります。このときに使うのが加減算器(当社製品形式:JFおよびJFK)です。
 図2、3、4は加減算器の実際の使用例を示します。
 図2は、流量1と流量2を加算して総合流量を表示する例です。
 図3は、タンクレベルを合計して残量表示を行う例です。
 図4は、リニアライザを使用して球形タンクの残量を加算・表示する例です。JFX1は100折線形のリニアライザであり、精度の良いリニアライズができます。

 2.係数の計算

 演算器は、表示機能をもっていないため実目盛は存在しません。入力信号および出力信号は、DC4~20mAまたはDC1~5Vでやりとりされるだけです。また、演算器内での計算は0~1または0~100%で計算されます。設定された演算器を使用するだけであれば、これで何事もなく過ごせますが、すでに使用されている演算器のループを変更する場合にはより難しくなります。すなわち、演

     
 



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