ホットライン日記


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 Q:避雷器の正しい接地方法とその理由を説明してください。






 A:雷サージによる機器の障害は次の2つに大別されます。
I.機器の信号ライン線間に加わる電圧による破壊。
II.機器の信号ラインとケース間の電圧(コモンモード電圧)による絶縁破壊。
避雷器はこの2つに対して機器を保護します。線間電圧は避雷器で制限しますが、対ケース間電圧は接地配線の仕方により大きく異なりますので、注意を要します。
正しい接地方法は図3に示すように避雷器側で連接接地する方法です。
 この理由を簡単に説明します(図4、5)。
図4のような独立接地の場合、信号ラインと避雷器のケース端子(G1)とライン間の電圧(V1)は避雷器によって制限電圧内に抑えられますが、G1と接地間には雷電流(I)と接地抵抗(R)の積からなる電圧(V2=IR)が生じるため、信号ラインと機器のケース(G2)間にはV3=V1+V2が加わることになり、これが耐電圧以上になると機器が絶縁破壊します。また、図5のように機器側で連接接地すると避雷器-機器間の導線抵抗Rによる電圧降下分が同様にV1に加算され、機器に加わります。避雷器側で連接接地すれば信号ラインと機器のケース(G2)間の電圧をV1に制限できる訳です。

     













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