パソコン計装システム第1回
パソコンとテレカプラミニを使用した遠隔監視・データ収集システム
田中 眞二
たなか しんじ
(株)北浜製作所
  システムエンジニアリンググループ 次長


 はじめに

 近年、省力化の要求はますます高まる傾向にあります。とくに、遠隔地に点在する各種の計測信号を中央で一括して監視するシステムが、高機能化したパソコンで構築できるようになりました。さらに、エム・システム技研から遠隔監視に最適なテレカプラミニ(形式:22T)が発売され、これらを使用することによって従来では考えられなかった低価格で遠隔監視システムが実現できるようになりました。
 しかし、ハードウエアは低価格化傾向にありますが、システムごとにソフトウエアを作っていると、ハードの価格の割にはソフトの価格が大きくなり、結果的にはパソコンでシステムを構築するメリットが薄れてしまいます。そこで、必要な基本機能をパッケージソフトにして提供することにより、ユーザーの負担をより軽くすることができます。
 このような背景から、北浜製作所はテレカプラミニの機能を充分に生かした遠隔監視・データ収集用パッケージソフトウエアを開発したので、ご紹介します。

1.システムの構成

 監視センター側にパソコンを、遠隔地の監視箇所にテレカプラミニを設置し、その間を公衆電話回線で接続して、遠隔監視、データの収集を行います(図1参照)。
 監視センターに設置したパソコンは常時、システム監視用として使用します。パソコンとしてはNEC製PC-98シリーズで、メインメモリ640KB以上、また1MBのフロッピーディスクドライブを2つもつ製品を必要とします。パソコンに接続するモデムとしては、オムロン製MD24FB5Vを

     







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