く取り付けることがあり、その場合には各トランスデューサ個別に名称を明示する必要があります。そこで、35・RACKシリーズではトランスデューサの前面にトランスデューサの名称(回線名など)を記入できる名称ラベルを設けました(図6)。
 また、電力用トランスデューサの入力信号(AC110V、5Aなど)は一般的な変換器回路の信号レベル(数V、数mA程度)に比べてより大きな信号です。したがって、同一のダクトに入出力配線を混在させると、誘導など望ましくない現象が発生する恐れがあります。そこで、35・RACKシリーズでは交流入力・補助電源とトランスデューサの直流出力とは完全な分離配線ができるように、配線接続端子の構造を工夫しています。すなわち、入力および電源はトランスデューサの上部方向から、出力は下部方向から配線する構造をとっています(図5、6)。

2.種類

 “35・RACK”シリーズには次のように全部で8種類の製品があります。
 ●交流電圧トランスデューサ(形式:35PE、352PE)
 ●交流電流トランスデューサ(形式:35CE、352CE)
 ●電力トランスデューサ(形式:35WT)
 ●無効電力トランスデューサ(形式:35RP)
 ●有効・無効電力トランスデューサ(形式:35WRP)
 ●力率トランスデューサ(形式:35PF)
 ●電圧位相角トランスデューサ(形式:35PD)
 ●周波数トランスデューサ(形式:35HZ)
以下に電力用トランスデューサの中でも比較的使用頻度の高い“交流電圧トランスデューサ”、“交流電流トランスデューサ”、“電力トランスデューサ”について、その特長を少し詳しく紹介します。
 (1)交流電圧トランスデューサ
 “交流電圧トランスデューサ”では、前述のように入力が三相3線式の線間電圧(AC110V入力用のAC0~150Vレンジ)および相電圧(AC110/3V入力用のAC0~150/3Vレンジ)入力が可能です。したがって、PTの接続方式(V結線、Δ結線)が混在しているような系統でも、同一機種で対応できます。
 また、2要素形(形式:352PE)では交流電圧信号をトランスデューサの入力に並列に接続することで、1入力2出力のトランスデューサとしても使用可能です。もちろん2要素間は完全に絶縁されています(耐電圧AC2000V)ので、ほかの1入力2出力タイプのトランスデューサと同じように使用できます。
 (2)交流電流トランスデューサ
 “交流電流トランスデューサ”も2要素形(形式:352CE)を用

     

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