VA(消費電力、単に負担とも呼びます)がカタログなどに記載されていますから、その合計値が各計器用変成器の定格負担以下であることを確認する必要があります。とくに、既存の設備で新たにトランスデューサなどを多数追加接続するときには注意してください。

 4.電力トランスデューサの入力レンジ

 電力トランスデューサのレンジ計算には必ずPT比(変圧比)、CT比(変流比)という言葉が登場してきます。この言葉は計器用変成器の一次側と二次側の比率を示すもので、たとえばPTで440V/110Vとは一次側の定格電圧が440V、二次側が110Vという意味で、PT比は4となります。同様に200A/5AのCTでは、一次側の定格電流が200Aで二次側が5A、CT比が40ということです。
 また、一次側電力についてはモータ、トランスなどの機器を接続したときの最大電力を求め、これをわかりやすい整数値に丸めて設定するのが一般です。たとえば、7.5kWのモータを計測する場合には10kW入力で電力トランスデューサが最大出力となるように設定します。このようにするとモータが過負荷の状態も計測できますし、トランスデューサ出力のスケール変換も容易になります。
 電力トランスデューサの入力レンジを計算するためには次の値が必要です。
 ●一次側の定格(最大)電力
 ●PT比
 ●CT比

     







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