現場のエース、ホッケーパック
フィールドマウント形変換器6･UNIT
スケートリンクの中、黒いパックをスティックで追いかけながら、所狭しとばかりに滑りまくるアイスホッケーはスピード感あふれる冬の代表的なスポーツの1つです。この黒い硬質ゴムで作られた円盤形のパックは直径が3インチ（76.2mm）あります。そして、これをモデルにして作ったかどうかは定かではありませんが、ちょうど同じ直径の円盤形をしたタイプの変換器があり、アメリカではごく普通に使われています。その名も俗にホッケーパックと呼ばれていて非常にポピュラーなものですが、まだ日本では一般的ではありません。エム･システム技研でこれに相当するシリーズは、｢フィールドマウント形変換器6･UNIT｣です。これは、年間1,000台以上出荷していますが、ほとんどがアメリカ向けであり、国内向けはその10％にも満たないのが現状です。
6･UNITは現場設置形の2線式変換器で、熱電対、測温抵抗体、ポテンショメータ、パルス、ロードセルなどの信号をDC4～20mAの計装統一信号に変換して中央制御室に送り届けます。現場での取扱いにも支障のないように、アルミダイカスト製のケースに入れて、防塵効果を持たせると共にノイズの影響を受けにくくしています。取付方法はDINレール取付、壁面取付、ジャンクションボックス取付が可能です。2線式なので、現場に電源を用意する必要はありません。また、熱電対用のカップル変換器を使って現場で計装統一信号に変換する場合には、高価な補償導線を中央制御室まで引き回す必要が無くなりますので、配線費用が少なくてすむ利点があります。
このように扱いやすい変換器が、アメリカでよく使用されているのに日本ではあまり使われていないのはなぜでしょうか。
1つは防爆規格の違いに基づくものでしょうか。アメリカでは防爆仕様のジャンクションボックスの中に入れた電気機器が規定以内の電気エネルギーし
