ネットワーク統合形計装コンポーネントMsysNetシリーズ
小規模計装に適したNestBusシステム(2)



(株)エム・システム技研 取締役 製品担当



 ネットワーク統合形計装コンポーネントMsysNet(エムシスネット)シリーズの中で小規模計装システムを分担するのが、NestBus(ネストバス)システムです。制御カード、リモートI/O、各種RS-232-Cインタフェースなどを16個まで接続できます。
 NestBusシステムの中心になるのは、1ループ単位に危険分散化されたスーパーDCS(制御カード)ですが、DCS機能だけでは各種の計装システムに対応することはできません。
 そのためNestBusシステムでは、小規模計装に必要な各種のアプリケーション システムが標準化され、相互にシームレス(継ぎ目なし)に統合化されています。今回は、それらのうち、数例をご紹介します。

 6.各種アプリケーション システム

 MsysNetシリーズのNestBusシステムによって、次のアプリケーション システムが構築できます。
 ●スーパーDCS
 ●DCSとPLCとの混合計装
 ●スーパー演算器
 ●多重伝送システム
 ●ロガー
 ●スキャナ
 ●テレメータ(専用回線を使用)
 ●テレカプラ(電話回線を使用)
 計装システムを構築するとき、これらのアプリケーション システムを単独に使用したり混在させたりします。NestBusシステムでは通信ネットワークによりプロセスI/O信号をシームレスに接続することにより、これを実現しました。

 7.監視・操作ソフト

 アプリケーション システムのシームレス統合化の中核になるのは、監視・操作ソフト(形式:SFD、価格50万円)です。SFDは、これらのアプリケーション システムのどれにも共通に使用できます。
 SFDに組み込まれている機能は下記のとおりです。
 (1)DCS用監視操作機能
 大規模なDCSで定形化されているのと同様、次の画面を用意しています。
 ●オーバービュー画面
 ●8ループ画面
 ●PIDチューニング画面
 ●トレンド画面
 ●アラーム サマリー画面
 (2)グラフィック画面
 背景画(静止画)とグラフィック機能部品を組み合わせて使用します。グラフィック機能部品は、背景画と組み合わせて画面上の操作やフィールドからのアナログ/接点信号などで画面を変化させるために使用され、次の種類が用意されています。
 ●ランプ
 ●押ボタン
 ●画面切換押ボタン
 ●ホッパーフィル(液面の上下表示)
 ●数値設定、数値表示
 (3)レシピ(処方)機能
 バッチ プロセスで製造する品種に合わせて、制御カード(形式:18MA)の各種パラメータを一括設定する機能です。プログラム設定用パラメータ、PID設定値、バッチ計量値などを、製造する品種に合わせてあらかじめ設定しておき、必要のつど呼び出してパソ

     

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