3.各種制御システムとMsysNetシリーズ スーパーDCSとの機能比較

ループ制御とシーケンス制御との結合度

 DCSの制御機能のうちで最も重要なことは、ループ制御機能とシーケンス制御機能が緊密に結合されていることです。PID制御だけをデジタル方式で実現するだけでは、DCSとは呼ばれません。
 また、フィールド制御部と監視・操作部が機能分離されていることも重要な条件です。
  MsysNetシリーズのスーパーDCSは、これらの条件を満足したうえで、1制御出力単位から使用可能な経済的コスト体系を持っています。

結合度の判定理由

 I.大規模DCS
 1台のコンピュータで管理可能な入出力点数が最も多いため、ループ制御、アナログ演算およびシーケンス制御の各機能間の結合度は最高です。
 II.MsysNetシリーズのスーパーDCS
 マルチループ制御を行うときには、機器間伝送機能を使用するために、結合度は(I)と比較してやや低くなります。一方、1制御出力単位にコンピュータが分散化されているため、故障時の危険分散度は最高です。また、1制御出力から利用可能であるため、小規模システムから中規模システムまでのアプリケーションに最適です。
 III.中規模DCS
 制御機能の結合度は(I)と同様です。しかし、1システム当たりの実装可能な制御出力数は(I)より少ないので、総合して能力は(II)と同程度になります。
 IV.ワンループコントローラ
 ループ制御機能は強力で、アドバンストPID制御も得意です。しかし、シーケンス制御は、処理可能な入出力点数が数点の規模なので貧弱です。
 V.温調計
 小点数の単純PID制御機能で間に合うプラントに用途が限られます。バッチプロセスでシーケンサと組み合わせて使用するときは、非常に苦労します。

     
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